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子どもに戦争をどう伝えるのか?

皆さんこんにちは。Karinです。

だいぶ暖かくなってきた今日この頃ですがいかがお過ごしですか?

これから夏に向けてオーストリアも気候的にとてもいいシーズンを迎えます。そこで今回はオーストリアのプチ観光案内「子どもと考える戦争」について二つの全く違ったテーマを書いてみたいと思います。

ウィーンに住んでいる人はもう知ってるよと言う方もたくさんいると思いますが、オーストリアにはニーダーエステライヒカード(Niederösterreich Card)と言うものがあります。これは2006年からあるもので、このカードを持っているとオーストリア国内の約350か所のお出かけスポットに無料で入れるよと言うものです。ニーダーエステライヒカードとはいうもののニーダーエステライヒ州のみではなくほかの州でも使えるところがあり、ウィーンなんかは28か所ほどこのカードが使えるお出かけスポットがあります。

引用元:niederoesterreich-card.at

このカードはオンライン、アプリ、Trafikと言われるキオスクのようなお店などで手に入れることができます。2024年4月1日から2025年3月31日まで有効で、初期購入は74ユーロ、延長は69ユーロになります。6歳から17歳までの子どもは、初期購入が39ユーロ、延長は36ユーロです。購入後、登録とアクティベートをすると使用が可能になります。アウトドア好きなら初期購入の74ユーロでも割とすぐに元が取れるので結構お勧めです。

私たちは昨年初めてこのカードを購入したのですが、行ってみたいなと思っていながら行ったことのないところに行くことが出来ました。中でも長男がとっても喜んだのがウィーンの遊園地「プラーター」大観覧車です。Elisaも以前書いていたように結構有名な観光名所なのですが、オーストリアに20年住んでいる私も恥ずかしながらまだ行ったことが無かったのでとてもいい機会になりました。この大観覧車はひとつのワゴンに15人も乗ることが可能で、夜はウィーンの夜景を楽しむために人でいっぱいになります。またワゴンの中でキャンドルライトディナーなんかも楽しむことができるんです。プラーターにはほかにもたくさんのアトラクションがあるので子連れ旅行の方は楽しめるかもしれませんね。

私個人的にはマリアツェルがとても良かったです。マリアツェルはシュタイヤマルク州なのですがビュルガアルペ(Bürgeralpe)という山に登るロープウェイがニーダーエステライヒカードで無料になります。山の頂上には子どもが楽しめるテーマパークがあるのでこれも子連れで楽しむことが出来ます。マリアツェルについてはぜひElisaの投稿をご覧ください。

さて今年も子どもたちと色々見に行きたいと思いこのニーダーエステライヒカードを延長しました。そして先日このカードでウィーンの軍事史博物館に行って参りました。この軍事史博物館はウィーンで最も古い博物館で、オーストリアの中世から近現代までの軍事についての品が展示されています。世界の歴史博物館の中でもとても重要な博物館の一つに数えられるそうです。

もともとは兵器の収蔵庫を目的として建てられたそうなのですが、博物館内部はとても豪華な装飾が施されており、建物だけでもかなりの見ごたえがあります。

中でもとても有名なのが第一次世界大戦の原因にもなったサラエボ事件の展示物です。1914年にフランツ・フェルディナント大公が狙撃された際に乗っていた車や彼がその時に着用していた服などはこの博物館の代名詞でもあり私たち大人にとってはとても興味深いものでした。

さてここで本題になりますが、私たちは長男に戦争と言うものが何をもたらすのかと言うのを少し知ってもらいたくてこの博物館に子どもたちを連れて行きました。ちょっと早すぎるかなとも思いましたし、トラウマのようになってしまったら困るなとも思ったのですが、やはり幼稚園へ行っていると周りのお友達との遊びの一環で、銃を手に持つようなしぐさをしたり、武器の話などが良く登場するようになります。今は遊びですが、それが良いことではないということは知ってほしいなと日々思っていました。

博物館へ入るとたくさんの銃や剣などが展示されており、もちろんそれに興味をもって見ていたのですが、彼にとっては壁に展示されているたくさんの戦争の絵画の方が興味を引いたようで、すべての絵画の前で立ち止まって見入っていました。

そして「ママ、戦争ってこんなにたくさんの人が死んでしまうんだね。」と。

絵画はもちろん私たち大人にとっても結構リアルで衝撃的なものもありました。きっと長男の目にもこれは大変なことなんだという風に映ったのではないかと思います。私たちも親として子どもにどのように伝えるのが正解かと言うのは、正直なところ分かりません。ただ5歳と言うまだまだ小さな体と心で私たちが伝えたかったことを少しでも感じてくれていればうれしいなと思っています。

博物館の入り口には”Kriege gehören ins Museum“(戦争は博物館の中だけで、外に出してはいけない)と書かれています。これからの未来を担っていく子どもたちに届いてほしいなと願うばかりです。

ではまた再来週の投稿で!!

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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