皆さん、こんにちは!Elisaです。
先週Karinも書いていましたが、今年はここウィーンでもドカ雪が何度か降り、空港が閉鎖することもありました。そんな中、もう一人の姉がウィーンに遊びに来ていたため、久しぶりに三姉妹でカフェに行ってきました。ウィーンにはカフェ文化が浸透していますが、近年はフランス風の小ぶりのおしゃれなケーキに人気があり、そういったフランス風カフェも多く出てきています。いわゆる「ウィーンのケーキ」というのは、クリームが多く大きなこってりとしたケーキというイメージですが、たまには映える系のケーキもいいですよね(笑)

バレンタイン直後ということもあり、こんな可愛らしいケーキがあったので早速注文💕ベースはココナッツ。そして上の赤い部分はラズベリーで作られていて、酸味と甘みが丁度よく混ざり合っていました。あっという間の姉妹の時間でしたが、とても有意義なひと時となりました!
話はがらりと変わり、前回に引き続き「香害」のお話になります。しばしお付き合いくださいませ。
突然ですが、人間には周りのものを感知するための五感と言われるものが備わっていますよね。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、そして触覚。中でも嗅覚に迫っていきたいと思いますが、嗅覚は実は一番古い感覚機能だと言われています。危険を察知したり子孫繁栄のために発達してきただけでなく、香りの分子が鼻から入ると、直接「脳の大脳辺縁系」というところに到達することも嗅覚だけがもつ特徴とされているのです。

難しいように聞こえますが、簡単に言うと「香りは脳に直接影響を与える」ということなのです。更に、この大脳辺縁系は、脳の中で最も古い部分の一つとされていて、記憶を司る海馬、感情の処理を行ったり、快・不快を判断する偏桃体、帯状回などを含みます。香りを嗅ぐと何かを思い出したり、好き、嫌いという判断がすぐされるのもこのためだったのですね。そして鼻から入った香りの分子が嗅覚細胞まで行き、そこから信号が脳に伝わるまでの時間はなんと約0.2秒!こうして私たちはいろんなことを判断しているのです。
更に大脳辺縁系は自律神経系やホルモン系をコントロールする「視床下部」という大事な部分とも連動しています。つまり、香りは良くも悪くも全身に影響を与える可能性が大きくある、ということなのです。
この働きを健康や美容のために利用したのがアロマテラピー。植物が持つ防御機能の一つである精油を純粋に抽出したものを植物オイルなどで希釈し、トリートメントや医療目的で芳香浴、マッサージという形で利用します。そのため、ストレスが多かったり、自律神経や特に女性ホルモンなどに問題を抱えている場合にも有効なケアだとされているのです。もちろん天然であっても、量や使い方を間違えれば毒にもなりかねないことは忘れてはいけませんが、きちんと容量を守れば体は排泄をすることができます。
ここで逆のことを考えてみましょう。人工的に作られた有害な香料もまた、脳や心、そして体全身に悪影響を与え兼ねないということになります。前回のブログにも少し書きましたが、ずっと同じ匂いの環境にいると、だんだんそれが当たり前になり、気づかないくらいになっていきます。それが怖いところでもあるのですが、特に合成香料や化学物質などは、鼻や口から吸ったり皮膚を通じて体に入ると、分解や排泄がされずに蓄積するものがあることが分かっています。とりわけ、体の脂肪の多いところに溜まっていくと言われているんですね。女性ならば胸とか子宮、男性だと前立腺、また肝臓や脳にも蓄積されやすいのだそうです。うーん、これは恐ろしい。
では最後に、特に気を付けるべき合成香料に含まれる化学物質として挙げられているものをちょこっと見ていきたいと思います。
・合成ムスク:よくムスクの香りという言葉を聞きませんか?天然のムスクは、雄のジャコウジカの腹部にある香嚢から採れる分泌物を原料にしたものを言いますが、現在は取引が禁止されているということで、非常に希少で高価な天然の香りでもあります。それに代わって出てきたのが合成ムスク。香水や柔軟剤などに使われる安価な強い香りで、非常に分解されにくく環境にも、そしてもちろん私たちの体にも残留していきます。恐ろしいのは脂溶性が高いため、母乳や脳といった臓器の脂肪組織からも成分が見つかっているそうなのです。つまり、授乳中の子供にも受け渡される可能性があるのです。また長い間強い香りが持続するため、アレルギーや呼吸器系疾患、内分泌かく乱作用なども指摘されています。
・ブチルフェニルメチルプロピオナール:リリアールとも呼ばれるこの合成香料は、ユリやスズランの香りを模しています。なんとなく香りが思い浮かぶような。。。香水やローション、シャンプーなどに含まれている(いた?!)もので、主に生殖機能や胎児への悪影響が指摘されている物質です。ヨーロッパ諸国では既に配合が禁止されており、日本でも見直しが進んでいる、、、というはなしです。フレグランスというあいまいな言葉でまとめられている場合もあるので、製品の成分表示も細かく見ないといけませんね。
・フタレート(フタル酸エステル):これは香料というよりは、香りを長持ちさせる安定剤の一つ。香水や化粧品、洗剤などに含まれています。フタル酸エステルフリーというものがあるほどで、特に内分泌かく乱作用や生殖機能への悪影響が挙げられています。EUでも日本でも、特定の製品では厳しく制限されているということですが、それでもなお流通はしているようなので注意が必要です。
ここで挙げたのはほんのわずかですが、合成香料だけでなく、それらを安定させたり乳化させたりする化学物質にも体に有害なものは数えきれないほどあります。しかし、少し気を付けて買い物をするだけで、自分だけでなく周りにも、そして環境にも配慮することができるのではないでしょうか。

香りというのは非常に魅力的なものであり、人の印象であったりイメージに結びつくものでもあります。ただ、それが体をゆっくりとむしばんでいくものであっては元も子もないなと最近よく感じます。テレビコマーシャルでも様々な有名人を使って上手に宣伝をしているので、ついつい手を伸ばしたくなるものもあるかと思いますが、そこで一歩立ち止まって少し見直してみるのも、何かのきっかけになるかもしれません。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!


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