シチリア旅行記　後編

2025年7月12日

皆さんいかがお過ごしですか？Karinです。

ここ毎日雨、雨、雨。。。雨ももちろん必要なのは分かっているのですが、ここまで続くとさすがにどうよって感じです。特に朝の幼稚園に送る時間と午後のお迎えの時間に土砂降りになります。

何の意地悪ですか？？？

自転車に乗っている長男とベビーカーに乗っている次男を連れて土砂降りの中を歩くのは短距離でも嫌なものです。35度あった気温も急激に15度までダウン。なんともしんどい。。。長男は「もう夏終わっちゃったの？」と聞いてきますが、「いやいやあなた、これからまた暑い日々はやってくるよ。今のうちに涼んでおきなさい。」と答えております。家族全員でシチリアの安定したいいお天気がとても恋しい今日この頃です。

さて今日はそんな私たちのシチリア旅行記後編。どうぞお付き合いくださいませ。

楽しかった海を後にし、朝早くにタクシーでラグーザへ向かった私たち。1時間ほどでラグーザの街が見えてきたのですが、その絶景は息をのむほど。丘の急斜面にある街並みが本当に美しい。このラグーザは1693年の大地震で崩壊してしまい、その後新たに丘の上にも地区を形成し復興しました。そのためスペリオーレ（上の町）とイブラ（下の町）の2つの町で構成されています。新市街であるスペリオーレ地区は直線道路が交差する街並みになのに対し、旧市街のイブラ地区は迷路のように入り組んだ造りになっています。私たちは半日しか時間が無かったためこの美しいイブラ地区の方を見ることにしました。

イブラ地区には「Trenino Barocco」というミニトレインがあり、私たちはそれに乗って街を見ることにしました。この日は特に暑い日で炎天下を歩いて回るのはちょっと大変でしたからこのミニトレインがあってよかったです。

すべて見るのには時間が短すぎましたが、それでもラグーザの街を十分楽しむことが出来ました。

ところがこの後大事件が起きるのです。

ラグーザの新市街にある駅に戻りここから電車でジェーラという街を目指します。この旅で唯一私の希望だったカルタジローネに立ち寄るため、このジェーラでバスに乗り換える必要がありました。

※カルタジローネはシチリア島の陶器の街。街の広場から街の上にある旧市街を繋ぐ142段の大階段が圧巻です。

電車に揺られること1時間半。次男は私の腕の中ですやすや寝てしまいました。バスへの乗り換えをスムーズにするため私は次男を抱いたまま電車を降りバス停へ。しかしここでいくつかの不運が重なります。まず乗り換えのための時間が10分しかないのに、電車が遅れていたこと。そして駅のエレベーターが工事中だったこと。私は次男を抱っこし、長男を引き連れて階段を使いバス停の方へ向かいました。夫は2回に分けてスーツケースとベビーカーを運びました。そしてなんとあと数メートルでバス停というところでカルタジローネ行きのバスは駅の停留所で止まりもせず通過していったのです。「待ってー。」と走ろうにも次男を抱っこしながらベビーカーを押している私と、スーツケースを2つ持ち長男を引き連れている夫ではとても間に合いません。この日1本しかないカルタジローネ行きのバスを逃してしまったのです。

「どーすんのーーー」泣

でもこれはヨーロッパでは結構あるあるなんですよね。特にイタリアは。「こんなこと日本じゃ絶対にありえなーい。」と憤慨しながらも、やはり子連れなので急いでプランBを考えなくてはいけません。ジェーラに一泊して、次の日にカルタジローネに行くことも考えたのですが、なにせバスが1日に1本しかないので、泣く泣くカルタジローネ行きをあきらめ、30分後のカターニア行きのバスに乗り、最後の2日をカターニア観光に費やすことにしました。

カルタジローネ本当に見たかったー。

でもこの選択が逆に良かったのは言うまでもありません。カターニアをじっくり見ることが出来たし、子どもたちにとっても時間に余裕があったのはとても良かったです。

カターニアではとても賑やかな街で見るものが本当にたくさんありました。写真でご紹介します。