皆さん、こんにちは。Karinです。いかがお過ごしですか?
来週末はいよいよイースターですね。日本ではイースターをお祝いすることはあまりないと思いますが、オーストリアは今イースター一色です。我が家では今年も息子と一緒にイースターの飾りつけをしました。オーストリアではネコヤナギに中身を出し綺麗に色が塗られた卵を飾り付けるのが伝統になっています。私たちが飾り付けた卵はお義母さんから受け継いだものと毎年イースターマーケットで買い足しているものがあります。どれもとてもきれいで毎年飾るのがとても楽しみです。


今日は私のオーソモレキュラー療法の体験談を少しお話します。私がオーソモレキュラー療法について知ったのは二人目妊活を始めたころ。YouTubeで妊活とオーソモレキュラー療法について話している方がいました。時同じくして妹のElisaがオーソモレキュラー療法を始めようと思っていると言っていて、とても興味を持ちました。
※オーソモレキュラー療法は日本語で「栄養療法」や「分子栄養学」などと呼ばれビタミンやミネラルなどの栄養素を正しく体に取り入れ、私たちの体を構成するたくさんの細胞を活性化させることにより病気を予防したり治療したりする医療のことを言います。
それ私もやってみたいかも。
思い立ったが吉日、さっそく私はウィーンでオーソモレキュラー療法をやっているお医者さんを探し予約を取ります。
私の目的はもちろん妊活が第一ですが、もう一つ免疫を上げるという大きな目的もありました。というのもコロナのパンデミックのなかで抗体を持たない選択をした私は
どうにか免疫を上げなければと色々考えていました。息子が2週間に1度のスパンで幼稚園からもらってくる風邪を100%といえるほどもらってしまう私はコロナにかかってしまうかもしれない、重症化してしまうかもしれないという恐怖と日々戦っていたからです。それらをオーソモレキュラー療法の先生と話し、まずは私の現在の状況を知るために血液検査から始めました。
さて2週間後、出そろった血液検査の結果はどうだったでしょうか?結果の中から真っ先に指摘されたのがビタミンDとフェリチン。
ビタミンDは免疫には必要不可欠なビタミンというのは有名ですが妊活をする上でも子宮内膜の環境を整えるとされ着床にとても重要なビタミンでもあります。基準範囲は30~70ng/mlですが、私は23.9ng/ml。下回っています。とりあえずオイルタイプのビタミンD3を1日2滴、(1滴が25㎍=1000I.E.)から始めてみることにします。
フェリチンというのは体内にため込まれている貯蔵鉄のことを言います。鉄分は子宮内膜を厚くしたり、卵巣の老化を防ぐ働きがあるためアメリカではフェリチンが40ng/ml以下では妊娠してはいけないと言われるというのを聞いたことがあります。私の場合27ng/mlと基準範囲20~190ng/mlに入っていますが、妊娠をする上では低すぎるとのこと。長く鉄剤を飲んでいたので(それでこの値はちょっと低すぎですが。。。)肝臓への副作用のことを考えてサプリに切り替えて値を上げることを試みることになりました。本来はヘム鉄が吸収がいいと思うのですが、オーストリアではヘム鉄と言わないようで、吸収のいい鉄サプリ30mgを処方されました。
そのほかにはコエンザイムQ10が0.80~1.40mg/lが基準範囲の所、私の値は0.75 mg/l。これは抗酸化作用が高いため卵子の老化を防いだり、卵巣機能を上げるためにもも少し値を上げる必要があります。
免疫に欠かせないセレンは基準範囲が105~180㎍/lの所、私は132㎍/lで範囲内だったのですが、妊活では最低140㎍/l必要とのことでセレンのカプセル1日1錠(100㎍)を飲むことになりました。
これらに加え妊活にとても重要とされるオメガ3脂肪酸を1日にEPA(エイコサペンタエン酸)を 1200mgとDHA(ドコサヘキサエン酸)を900mg、そしてすべてのビタミンの吸収を考えて腸の調子を整えるサプリも処方されました。
結構な量ですよね。
ここから4か月これらを続けて飲み、再び血液検査をすることになりました。
さてどうなったでしょうか?
コエンザイムQ10は1.90mg/l、セレンも223㎍/lと範囲を超えるくらい上がってきました。なのでこれ以上は飲まないことになりました。
ところがビタミンDは32.7ng/mlと範囲には入ったものの上りが悪く、フェリチンに至っては18ng/mlと下がってしまいました。(鉄に関してはこの4か月の間に流産してしまったということが大きいかもしれません)
これに対しビタミンDは今まで1日2滴、(1滴が25㎍=1000I.E.)飲んでいたものを2週間限定で1日12滴に量を増やし、その後1日4滴を続けていくという形をとることになりました。
問題なのはフェリチンです。。。先生はこのままサプリや鉄剤を続けていても値が妊活に適した値になるまで年単位でかかる可能性があると言いました。そして先生とよく話し、自分でもよく考えた結果造血剤を使うことになりました。簡単に言えば鉄の点滴ですね。
そしてそこからさらに2か月後フェリチンは86 ng/mlまで、ビタミンDは50 ng/mlまで上がりました!!
それから私は4~6か月に1度血液検査をしながら低くなったものはまたサプリを飲み、上がったものはやめ現在もこれらのビタミンを一定の値に保っています。すると徐々に息子の風邪をもらう回数が減っていきもらってもかなり軽く済むようになりました。これには本当に感謝しています。
そしてコロナも抗体が無いにもかかわらず今までまだかかっておりません。(いずれかはかかるものだと思っていますが)
私はこの定期的な検査がとても重要なものだと考えています。オーソモレキュラー療法を始める前もビタミンDやフェリチンの値を調べてもらったことはあるのですが、必ずビタミンないしは薬を処方されて、そのあとはそのまま。。。いったい自分の値はどれくらいの期間で丁度いい値まで上がるのか?そしてその丁度いい値を保てるか?また値を超えてしまうことはないのか?そういったことは一度も確認してもらうことがありませんでした。それでは危険でもありますし、ビタミンを飲む意味というのがそもそもあるのか疑問に感じてしまいます。
コロナ過ではビタミンDは重症化を防ぐなどの記事が良く出ていました。それと同時にビタミンDを過剰摂取してしまい病院に運ばれたという記事もよく見かけました。人はひとりひとり違います。そのビタミンを吸収する量や速さも違います。そして体にいいと言われるから飲めばいいというものでもないと思います。定期的な検査と自分はどれくらいの量を飲んだらいいのかというのをしっかり専門のお医者さんと話し合いながら調整していくのがベストなのではないかなと思っています。
色々な値が出てきたりで少し分かりにくい内容になってしまったかもしれませんが、少しでも誰かの役に立つ内容であればうれしいです。
まだまだ寒くなったり暖かくなったり不安定な気候ですが風邪を引かないように!!
次の投稿をお楽しみに!


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