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骨盤底筋のお話 その1

こんにちは、Karinです。

近年雑誌やテレビなどでも取り上げられることが多くなった骨盤底筋。皆さんはどこにある、どんな働きをする筋肉かご存じですか?

骨盤底筋はインナーユニット(体幹といわれることが多い)の一部で名前の通り骨盤の底にある筋肉でハンモックのようについていると想像すると分かりやすいかもしれません。(下の図の赤い部分です)正確には複数の筋肉から成り立っているので骨盤底筋群と呼ばれています。

主に私たちの内臓を支えたり、排尿、排便、分娩のコントロールをしたり、妊娠している際には子ども(子宮)をしっかり支えてくれます。またインナーユニットを構成するほかの筋肉と一緒に私たちの胴体部分を垂直に保つ役割も担っており、私たちにとってとても大切な筋肉です。

私と骨盤底筋との出会いはあるとき何の気なしに参加したインストラクターのためのワークショップでした。この時の私は20代後半、特に骨盤底筋について考える必要があるような支障もなく骨盤底筋が正確にどこにあるかも正直わかっていなかったと思います。

そんな私がこのワークショップで衝撃を受けたのは、ある研究で443人の女性を5年間調査したところ約47パーセントが尿失禁や便失禁など何らかの問題を抱えていることが分かったというものです。

この数字すごくないですか?

私は当時この数字にとても驚き、それと同時にこのテーマにとてつもなく興味を惹かれたのをよく覚えています。そしてこの時から女性の健康について勉強したいという思いがどんどん大きくなっていった気がします。

ではなぜこれほどたくさんの女性が問題を抱えているのでしょうか?ここで少し骨盤底筋が弱くなる原因を考えてみようと思います。まずは加齢。筋肉なので当然鍛えなければ年齢とともに弱くなります。また肥満や慢性的な便秘も骨盤底筋に負荷がかかるためゆるむ原因として挙げられます。女性の方が便秘に悩む人が多いといいますが、ここまでは男女ともにある原因だと思います。

しかしここからは女性特有の原因を挙げてみたいと思います。一つ目は女性の骨盤底筋は構造上、尿道、膣そして肛門と3つの穴があるためそもそもちょっと弱いというのがあると思います。もう一つの大きな原因は妊娠、出産です。妊娠中には赤ちゃんの重さで骨盤底筋に大きな負荷がかかります。そして出産の際には力むこと、会陰の裂傷や分娩時の処置により骨盤底筋はさらに大きなダメージを受けます。三つ目の原因としては閉経が考えられます。女性は閉経することにより女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少し筋肉が作りにくくなります。それにより筋力が弱まり骨盤底筋にもゆるみが出てきてしまいます。閉経はすべての女性に訪れることなので大なり小なり不調を訴える女性が多いのは当然のことなのかもしれません。

私が今一番力を入れているテーマの一つ“骨盤底筋”のお話を私の経験も含めてこれから数回に分けて書いていきたいと思います。

次回Elisaの投稿です。お楽しみに。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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