皆さんこんにちは。Karinです。
ずいぶん久しぶりの投稿となりますが、実は3週間ほど家族で日本に帰国しておりました。今回の帰国の大きな目的の一つは祖母に次男を紹介することだったのですが、次男が生まれて間もなく祖母が亡くなってしまい、残念ながらそれを果たすことが出来ませんでした。次男の誕生を心待ちにしていた祖母に次男を一目でも会わせたかった。誰もが経験したことがあることだと思いますが、こればっかりは本当に仕方のないことですよね。そしてこの3月、祖父母が生前住んでいた家を潰してしまうということで(幸運にもと言うのか何というのか)最後のお別れに立ち会うことが出来ました。私も幼少期祖父母と一緒に住んでいたことがあったので、とても切ない何とも言えない気持ちになりましたが、潰されてしまう前にもう一度行くことが出来本当に良かったと思っています。
その他にも長男の七五三、次男のお宮参りなど色々な目的があっての帰国だったので、3週間は記憶がないほどの速さで過ぎ去っていきました。
それにしても子どもの数が増えると帰国と言うのは小さなお引越しのようなものになるのですね。トランク6つ、手荷物2つ、ベビーカー、子ども2人に夫、その上冬は着るものも多いので移動の大変さがが半端ではない。しかも帰りのフライトでは飛行機が40分ほど遅れたことで経由地のスイスに到着した時には接続の便がもう離陸してしまった後。。。知らなかったけれど飛行機って待っててくれないんですね。これには唖然。何とかウィーンには戻れたもののトランクが一つ行方不明と言うハプニングもありてんやわんやでした。唯一の救いはトランジットも含め15時間前後の長時間フライトだったにもかかわらず、子どもたちが何の問題もなくとても穏やかだったこと。これはとってもありがたかった! しかしながら私の疲れはピークだったようで昨日から高熱を出しております。私ももうアラフォーです。自らの体力侮っちゃいけないですね。
さてまたも前置きが長―くなりましたがいよいよ本題です。今回の旅では17歳まで八ヶ岳のふもとに住んでいた私が経験したことのない“冬”を経験しました。写真とともにそんなお話をしてみたいと思います。
今年のウィーンは本当に雪が無く、冬と言う感じが全くしない冬でした。そのためか日本の実家も冬は終わったような気がしていました。2月終わりから3月にかけてだし、雪はないでしょと。降り立った日の東京は春のような暖かさ。これはいい気候が続くかななんてお思っていたのもつかの間、翌週には本格的な冬が始まったのです。


皆さんは雨氷ってご存じですか?私は今回生まれて初めてこの言葉を聞き、この自然現象を目の当たりにしました。雨氷と言うのは氷点下に過冷却した雨が、木などの物体に付着して凍結し、その物体が透明な氷で覆われる現象のことを言います。私の実家は森の中にあるのですが、家の周りのすべての木が氷で覆われ、そこに太陽の光が降り注いだ時の美しさは息をのむものがありました。


そしてそこから大雪になり、その氷った木々にどんどんどんどん雪が降り積もり始めました。あたりの景色はもう真冬。そんな雪や氷の重さにたくさんの木が耐えられなかったのでしょう。次々と木が倒れ始めるのです。実家の敷地内では夜中に大きな音を立てて木が一本倒れ、太い枝が2本落ち、そこまではまだ大丈夫だったのですが、なんと翌日には家から舗装された道路に出るすべての道が倒木により塞がれてしまい、閉じ込められてしまったのです。その上倒れた木は電線にひっかかっており、幾度となく停電に見舞われました。大変な冬は何度か経験したことがありましたが、これほどの倒木を見たのは生まれて初めてでした。



5歳の長男は生まれてこの方こんなに雪を見たことが無くはしゃいでいたのですが、何せこれだけの倒木があったので庭で遊ばせるのも怖くて怖くて。でももう二度とない経験かもしれないと思い、ものすごい吹雪の中周りに木が無いスキー場へ連れて行き、思う存分雪とソリで遊ぶことが出来ました。子どもにとってこれほど楽しいことは無いですよね。
その後雪も少し落ち着いたので、軽井沢の父のお店に出かけました。ところがその帰り、またも雪が降り始めるのです。初めはそれほど大したことないと思っていたのですが、そのうち大雪になり、峠道に差し掛かると至る所で大型トラックが立ち往生しているのが見えました。そこから5~6km進むと今度は渋滞です。前の状況が分からないので少し対向車線に出てみるとなんと大型トラックが止まれずに滑ってくるではありませんか?あまりの恐怖に速攻Uターンして別の道を試すことにします。しかしほかの道もすべて通行止め。そこに立っていた警察の人?に、もしかしたらまだ高速道路は行けるかもと言われ、ダメ元で行ってみることにします。ここで一番困ったのがこのあたりの地図が頭の中で描けないこと。今はカーナビがあるから何も考えなくてもいいですが、いざ通れる道の可能性を考えた時にある程度地図が頭の中にあると助かるなと思いました。そこから一番近いインターチェンジを探し高速道路に乗り時速50kmほどで何とか家に着くことが出来ました。軽井沢から実家まで車で2時間ほどの所を6時間もかけて帰ってきました。しかもこの日は2台の車で動いており、母と長男は全く別の道を通っていたために何の問題もなく2時間で家に着いていたのですが、私と夫と次男は運悪く長旅をすることになってしまいました。


たった3週間なのに何とも色々な経験をしたこと。こんなことってあるんですね。でも夫も同じことを言っていたのですが、今回の旅が今までで一番良かったと。いろいろあったのになぜでしょうね。もちろん大変なことばかりではなく楽しかったこともいっぱいありました。それはまた次週お話しますね。
では皆さん良い一週間を!


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