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自然派な私の「子どもの風邪」との付き合い方

皆さんこんにちは、Karinです。

先日子どもの日にウィーン近郊のStrasshofにある鉄道博物館に息子たちと行ってきました。ウィーンから車で40分ほどの所にある鉄道博物館ですが、見た感じは私の想像と違い「えっ、ちょっとこの寂れた感じは大丈夫?」と思ったのですが、中に入ってみると電車好きは楽しめるものが結構たくさんありました。

思ったより広くていろいろな電車がありました。
こんなに信号を集めるなんてマニアックですよね。

模型電車から昔運行していた蒸気機関車までいろいろな電車が展示されています。この日は蒸気機関車の運転日だったので、たくさんの人で賑わっていました。

私たちもこの機関車に乗りました。
ワゴンの中は木製でとても風情があります。

それにしても男の子って電車好きですよねー。長男はもう楽しくて楽しくて。その彼が一番楽しんだのが子ども用のミニ蒸気機関車です。1人1回1.5ユーロで小さな蒸気機関車に乗ることが出来ます。この博物館自体屋外なのですが、意外と木に囲まれており日影があるので、私たちはお弁当を持ち込んでベンチに座ってピクニックまででき、とても楽しい一日を過ごしました。

蒸気機関車運行日の入場料:
大人   16ユーロ
子ども  9.6ユーロ
前回の私の投稿で紹介したニーダーエステライヒカード(Niederösterreich Card)も使えるので、
子連れで遊びに行くのにお勧めです

さて今日は自然派をめざす私の「子どもの風邪」との付き合い方についてのお話です。私たちは6年前長男が生まれるにあたって小児科を探していたのですが、やはりなるべく薬などを使わずに子育てをしていきたいと思い、長男の出産をお願いした助産師さんに相談しました。そして自然派ならこの人という小児科の先生を紹介してもらい、子どもたちはずっとその先生に見てもらっています。先生はアントロポゾフィー医学(またはシュタイナー医学とも言われます)の先生で自然派の人はこの先生の所に行く人が結構います。

アントロポゾフィー医学というのはとっても簡単に言うと、できるだけその人の持つ自然治癒力をサポートし治療するというものです。

なので処方される薬は自然の植物や鉱物などを使って特別な工程で作られたものになります。レメディタイプのものだったり液体だったり形状は様々です。

それを聞くと「えっ、それで大丈夫なの?」と思われる方も多いと思います。ホメオパシーは日本でもよく聞くようになったと思いますが、それと同じように本当に効くの?と思う方は結構いるのではないでしょうか?

では薬が効くというのは世間一般ではどういうことを言うのでしょうか?

例えば熱。解熱剤を飲めば薬が効き熱が下がります。

例えば咳。咳止めを飲めば薬が効き咳が止まります。

ただそれは薬が効いて根本が治ったのではなく、抑え込んだというのが正しいような気がします。

アントロポゾフィーの薬を飲んだからと言ってすぐに症状が治まるという効き方はしません。咳なんか平気で2週間続いたりします。ただ本来体には自然に治す力があります。その自然治癒力をこの薬はサポートしてくれるのです。

もしも症状が改善しない場合または悪化するような場合はもちろん西洋医学の薬の力も借ります。例えば、我が家の長男は赤ちゃんの時からクループ症候群になることが多々あります。犬の吠えるような咳をするのが特徴ですが、子どもが小さければ呼吸困難を伴う可能性があるので、その時のためにステロイドのスプレーを常備しております。使うことが無いのが一番いいですが、もしもの時には躊躇なく使います。

その他にも長男が3歳で水疱瘡にかかったとき。それ自体はそれほど重くはなかったのですが、幼稚園に欠席の証明を出さなければいけず、診察を受けに先生の所に行きました。すると先生が右と左の肺の音が違うからすぐにレントゲンを撮ってきてくださいと言いました。(オーストリアではレントゲンは専門の場所に行って撮ります。)3歳の子のレントゲンを撮るのはやはりちょっと躊躇したのですが、先生が言うのであればとすぐにレントゲンを撮りに向かいました。レントゲン写真を持って先生の所に戻ると、片方の肺がレントゲン技師でも見落とすほどのわずかな肺炎を起こしてたのです。まず先生のその耳と注意深さに本当に驚きました。そして一応悪化した時のために抗生剤も出してもらったのですが、基本はアントロポゾフィーの薬のみで治療しましょうということになりました。もちろん軽い肺炎だったからというのもありますが、抗生剤なしで綺麗に治りました。

数日前は次男が熱などの症状もないのに夜中に泣き続け、「あれ、なんかいつもと違っておかしいな」と思い翌日先生のところに診察してもらいに行きました。すると次男は中耳炎を起こしていました。これに対してもレメディと耳のオイルのみで回復を目指します。先生は「もしこれでまだ治らないな、おかしいなと思うようなことがあったらまた来てください。お母さんの感は当たりますから。」と言いました。

このように先生は経験豊富でとても注意深く、基本は自然な方法で自然治癒力をサポートし、それでもダメなら西洋医学の力を借りるというような感じで診察と治療にあたってくれます。そして母親の感も信頼してくれるので、私も先生をとても信頼していますし、満足しています。

こんな風に書いては来ましたが、実は私はとても怖がりで心配性な一面を持っており、特に子どもの体調不良やケガなどとうまく付き合うのがまだまだ苦手です。すぐに何か取り返しのつかないような重大なことが起こっているのではと思ってしまったり、すぐに治してあげたいと思って内心とてもパニックを起こします。しかし人には自然治癒力というものが備わっています。もちろん子どもだって同じです。完全に治るまでにはやはり時間はかかるので、母親はとても忍耐強くないといけないですが、私たち親にできる最大の治療は我が子の自然治癒力を全力で信じてあげることしかないと思います。そしてそれが子ども自身を信じることにもつながるような気がします。

幼稚園の先生たちが「解熱剤を飲ませて幼稚園に預ける親御さんいるんですよね。」と言っていたのを聞いたことがあります。我が家も共働きでどちらも簡単には仕事を休めないのは事実ですが、風邪のときには体を休めることがとってもとっても大切です。大切な我が子が最大限の自然治癒力を発揮できるような環境を作っていってあげたいなと心から思っています。

私は医療者ではありませんので賛否両論いろいろあるかと思いますが、子どもを大切に思う一母親の意見として読んでいただければ嬉しいです。

ではまた再来週!

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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