皆さんお元気でお過ごしですか?Karinです。
先週スウェーデンに住むもう一人の妹がウィーンまで遊びに来てくれました。実は私たちは3姉妹で私とElisaの間にもう一人姉妹がおります。彼女は我が家で一番の天才&努力家で現在スウェーデンで研究者をしています。今回妹は急遽ウィーンに来ることになったので我が家の長男の喜んだこと。すぐに「何日泊まるの?僕が決めてもいい?」と言っていました(笑)長男は私からの遺伝なのか、ものすごーくおしゃべりです。朝から晩まで口が閉じることがありません。もちろん妹にもマシンガントークを惜しみなく披露していたので、妹はきっと仕事にならなかったことでしょう。ごめんね。
私も子どもが生まれてから、周りが遠慮してかあまりお泊りでお客さんが来ることがなくなってしまったので、久しぶりに日常と違った楽しい毎日が過ごせました。妹が帰ってしまった後は長男がとっても寂しそうです。また来てくれるといいね。
そんな我が長男。最近私のスマホで写真を撮ることにはまっております。昔からお花が好きで、先日もウィーンのフォルクスガルテン(Volksgarten)のバラをたくさん撮ってくれました。意外ときれいに撮れていますよね。

さて今回から何回かに分けて私とアトピーについてお話していきたいと思います。Elisaの投稿ではちょくちょく彼女の肌の話が登場しておりますが、この私もアトピーという肌の問題を抱えている人の一人です。もともとアレルギー体質というのはありましたが、12年ほど前に受けたある予防接種でアトピーが劇発症しそれ以来良くなったり悪くなったりを繰り返していますが、一度も完治したことがありません。何人かのお医者さんにも「予防接種がきっかけで肌に問題が出る人はかなりいる」と言われました。予防接種で病気を予防で来たんだから、たかがアトピーくらいいいじゃんと思われるかもしれませんが、されどアトピーです。この12年結構大変な思いをしてきました。
ではアトピーというのはいったいどういった皮膚の疾患のことを言うのでしょうか?ご存じですか?日本アトピー協会のホームページよりの引用になりますが、診断基準として多くのお医者さんが「ハニフィン博士」と「ライカ博士」のつくった基準を目安としているそうです。
まずは四大項目(このうち三つ以上が該当すること)
・かゆみをともなうこと
・典型的な皮膚症状と分布
・慢性、または慢性に繰り返す湿疹
・アトピーの家族歴と既往歴
典型的な皮膚症状というのは
急性病変=紅斑、浸潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮
慢性病変=浸潤性紅斑、苔癬化病変、痒疹、鱗屑、痂皮
そして典型的な分布は左右対側性
好発部位:前額、眼周、口囲、口唇、耳介周囲、頸部、四肢関節部、体躯
特に成人期は上半身(顔、頸、胸、背)に皮疹が強い傾向があるそうです。
そしてさらに二十三項目(このうち三つ以上が該当すること)
・乾燥性の肌
・さめ肌
・皮膚テストの陽性
・IgEが高いこと
・小さいころから湿疹が始まる
・とびひやヘルペスなどにかかりやすい
・手足に湿疹ができやすい
・乳首に湿疹が出る
・口唇炎が現れる
・結膜炎を何度も繰り返す
・目の下の皮膚にしわが多い
・角膜の黒目部分が突出
・白内障
・まぶたが黒ずむ
・顔色が悪い
・はたけが出来る
・首の前面にしわが多い
・汗をかくとかゆみが増す
・羊毛や油性のものに反応して湿疹などが出る
・毛穴が目立つ
・食べ物に反応して下痢をしたり湿疹が出る
・環境の変化や感情の起伏によって症状が影響を受ける
・皮膚をこするとあとからその部分が白くなる
私の場合は四大項目すべて当てはまります。浸潤性紅斑と苔癬化病変があり、分布は眼周、口囲、四肢関節部に多く出ます。二十三項目の方はざっと見て9つほど当てはまるかなーという感じです。まあアトピーってことですよね。
ただ私からすると、これ結構たくさんの人がアトピーと診断されるんじゃないのかなと思ってしまうくらい範囲が広い。実際の所ちょっとした湿疹で「私アトピーって診断されたんだよね。」という人よく聞きました。だからアトピーというのは診断が曖昧な感じだなと私は思っています。
さて12年前にアトピーを劇発症した当初、とにかく顔、四肢関節部分、背中が本当にひどく、痒くて痒くて痒くて。。。かきむしるから洋服が血だらけになるつらい日々が長く続きました。行った治療はもちろんステロイド。そしてプロトピック。そして保湿。そのうちだんだんステロイドは効かなくなり、とにかく何かを塗るだけでも痒みでかきむしってしまうようになりました。もう自分でもどうしていいかわからず本当にいろいろなものを試しました。
絨毯やカーテンを捨てる、寝具を動物性から植物性に変える、塩のお風呂、グルテンフリー生活、乳製品をやめる、ヒスタミンを含む食品をやめる、マスタークレンズ、数々の高い化粧品、基礎化粧品を自作する、漢方、バイオレゾナンスセラピー(波動治療)、カウンセリングなどなどなど。あげればキリがないほど色々なことやものを試してきました。一時的に少し改善されることはありましたが完全に良くなるということは今まで一度もありませんでした。
そんなことをしている過程で「何かを塗ると痒いならやめれば痒くないのではないか??」という思いが浮かんできます。すぐにネットで検索をかけると「脱ステロイド、脱保湿」という言葉が並んでいます。その時はもう藁をも掴む思いでしたから「これだー!!」と思いましたね。何にも買わなくていいし、それで肌が良くなるならこんなうれしいことは無いという気持ちですぐさま実行に移します。
ところがそう簡単に「はい、治りました。」というわけもなく、悪夢のような長い長い戦いが待っているのです。
再来週は「脱ステロイド、脱保湿」について書いていきたいと思います。お楽しみに!


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