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ウィーン近郊で一番高い山「シュネーベルク」

皆さんこんにちは。お元気にお過ごしでしょうか?

Karinです。

今回もなかなか暑さが退かないウィーンからお送りいたします。前回の私の投稿でアプリコットのお話をしましたが、夏はアプリコットだけでなくいろいろな果物がおいしい季節ですよね。お店に行くとついつい旬の果物を買ってしまうんですよねー。ここのところ赤スグリがたくさん出ており、先日2キロ分のシロップジュースを作りました。1日冷蔵庫で寝かせたり、裏ごししたりするのでちょっと面倒ですが、それでもやっぱり手作りは美味しいですよね。

さてさて今回は少し前に行ったシュネーベルク(Schneeberg)のお話をしたいと思います。シュネーベルクは標高2076mのニーダーエステライヒ州で一番高い山です。日本語に訳すと「雪山」という意味になります。下から歩いて頂上を目指すと6時間半ほどかかるらしいので、行き帰り考えると結構ハードですよね。もちろん私たちは子ども連れなので歩いたわけではなく、シュネーベルク鉄道(Schneeberg Bahn)を使って上まで登ってきました。この鉄道は100年以上もの歴史があるラック式鉄道で、別名サラマンダー鉄道とも呼ばれています。電車の外観がこの地域に生息するサンショウウオ(サラマンダー)に似ているためそう呼ばれています。

ラック式鉄道の線路です

列車自体はそれほど大きくないので、結構ぎゅうぎゅうな感じなのですが、先頭車両の前にサラマンダー・ベイビーという小さなワゴンをくっつけていて、貨物だったりベビーカーなんかを乗せてくれたりします。

見た目可愛いですよね。前につけているのがサラマンダー・ベイビーです。

我が長男は電車大好きくんなのでずーっとこのシュネーベルク鉄道に乗りたいと言っていたのですが、何しろ乗車運賃がお高い。大人行き帰りが42ユーロ(現在のレートで7000円ほど)もします。もうお分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、私たちは以前ご紹介したニーダーエステライヒカード(Niederösterreich Card)をフルに使ってシュネーベルク鉄道に乗ってまいりました(笑)ニーダーエステライヒカードについてはこちら

シュネーベルク鉄道はオーストリアで現存する3つのラック式鉄道のうちの一つで、片道10 kmほどの距離を登っていきます。列車はブナや針葉樹が生い茂る大自然の中を走っていきますが、かなりの勢いで高い山に登っていくので開いている窓から気候の変化を顕著に感じます。(夏でも必ずジャケットが必要になります!)終点駅まで途中停車駅が3つほどありますが、最初の2つヘングストタール(Hengsttal)とヘングストヒュッテ(Hengsthütte)は乗降するお客さんがいれば停車するようになっています。

3つ目の停車駅バウムガルトナー(Baumgartner)はすべての列車が5分間停車します。というのはこの停車駅の山小屋バウムガルトナーで作っているブフテルン(Buchteln)がとてもおいしくて有名だからです。どうぞこの5分間でお買い求めくださいということですね。ブフテルンというのはパン生地にポヴィドル(Powidl)というスモモのムースを練りこんで焼き上げたお菓子です。ここのブフテルンは有名なだけありとっても美味しいです。そしてかなりのビックサイズ。このサイズだけあって1つ4.5ユーロほどしました。私たちは行きに買い逃してしまったので帰りに買ったのですが、食べてみたいなーという方は絶対に行きで買うことをお勧めします。なぜならこの停車駅バウムガルトナーは終点駅から5分の所にあります。なので行きで買うときれいな景色を見ながら温かいブフテルンを味わうことが出来ます。しかし帰りに買った私たちは冷めないうちにと思い列車の中で食べたのですが、周りからの注目がもーすごいこと。大きな口でブフテルンほおばってる姿を見られるのって結構恥ずかしいですよね。

写真がへたっぴで申し訳ありません💦中のムースはプルーンのように真っ黒です。

列車に揺られること40分、終点駅ベルクバーンホーフ・ホーホシュネーベルク(Bergbahnhof Hochschneeberg)に到着します。ここにはベルクハウス・ホーホシュネーベルク(Berghaus Hochschneeberg)というレストランがあり食事をしたり休憩をとったりできます。また子どもが遊べる公園があったりするので意外と子ども連れファミリーも多いです。

標高1800mからの景色
列車を見ながら子どもたちは楽しく遊べます。

そしてこの標高1796mのところにポツンと教会が建っています。この教会はエリザベート教会といい、ハプスブルク家の皇妃エリザベートの慰霊礼拝堂として建てられ、現在は保護文化財に指定されています。とても小さいですが、素敵な教会です。

エリザベート教会

子ども連れの場合でしたらここで楽しいひと時を過ごして、また列車で帰るのも十分な内容だと思いますが、ここはまだ頂上ではないのでぜひ頂上からの景色を見てみたいという方は公園の横からトレッキングコースが頂上まで伸びています。頂上であるクロスターワッペン(Klosterwappen)を通りまたここまで戻ってくるのに2時間半から3時間ほどかかります。私たちは残念ながらお天気の関係で頂上まで登るのを断念しました。山の天気は変わりやすいですからね。

列車の後ろに見えるのがトレッキングコースです。

一日がかりの小旅行でしたが、電車好き長男はいくつも電車に乗ることが出来てとても楽しめたようです。次男がもう少し大きくなったら今度はトレッキングをしに行きたいなぁなんて思っています。

夏にオーストリアへ旅行でお越しの方で自然を楽しみながらトレッキングしてみたいという方は「シュネーベルク」いかがでしょうか?

では、また次回の投稿で!!

シュネーベルクへのアクセス

電車の方
ウィーン中央駅(Wien Hbh)から国鉄でウィーナー・ノイシュタット(Wiener Neustadt)まで行き、そこからプフベルク線(Puchberger Bahn)に乗り換えプフベルク・アム・シュネーベルク駅(Puchberg am Schneeberg)で降ります。ここがシュネーベルク鉄道の始発駅になります。

車の方
ウィーンから南の高速道路A2号線でウィーナー・ノイシュタット(Wiener Neustadt)方面へ行き、出口ウィーナー・ノイシュタット西(Wiener Neustadt West)で降ります。その後プフベルク・アム・シュネーベルク(Puchberg am Schneeberg)まで国道B26号線を走ります。

※シュネーベルク鉄道は時間帯によってはかなり込み合うので、前もって往復チケットをオンラインで購入することをお勧めします。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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