皆さんこんにちは。Karinです。
10月も半ばになり、各地でだいぶ秋の香りがしてきたのではないでしょうか?楽しかった夏が終わり秋になっていくというのは寂しいものでもありますが、とても美しい季節でもありますよね。私は歳を重ねるごとに紅葉というものに心を惹かれるようになってきました。私たち人間も紅葉と同様に年を重ねることで美しさを増していく。そうでありたいと思うからでしょうか?皆さんはこの寂しくも美しい季節、どのようにお過ごしですか?
さて今回は前回の私小さなこだわりである木のおもちゃの原点のお話をしてみたいと思います。
以前も自己紹介などでお話したことがあるように、私の父はオーストリア人で1984年に日本に来て以来40年、日本に住み会社を経営しております。父の会社はMade in Austriaの健康に害を及ぼさない家や家具、寝具などから化粧品やお茶に至るまでを販売をしているのですが、そんな中でも無垢の木の家具メーカーであるTEAM7の商品は1989年からずっと扱ってきています。

当初はドイツ語と日本語の翻訳を行う会社として会社を設立したのですが、1988年にたまたま当時のTEAM7の社長に出会い、その信念や商品のすばらしさに感動し日本での販売を始めます。
そんな関係で当時3歳だった私もTEAM7の無垢の家具と一緒に育ってきたというわけです。TEAM7はオーストリアのオーバーエスターライヒ州に本社を持っており、1959年から体に無害な無垢材の家具を生産、販売しています。木の接着には無害な接着剤を使い、家具の表面は蜜蝋や植物油でできたこれもまた無害なオイルで処理されており、ウレタン塗装の家具とは違い子どもから大人まで健康を害することなく長く使えます。
注文はセミオーダーメイドとなっており、カタログにあるパーツを組み合わせ、家や部屋のサイズ等に合わせてプランニングしていきます。樹種もドイツアルダーやブナ、オーク、チェリー、クルミなどから選ぶことが出来ます。
私がこの家具のすばらしさをしっかりと意識したのが12歳の時、父の仕事でドイツで行われた家具見本市に参加した時でした。工場を見せてもらったり、見本市のブースでその家具のすばらしさを目の当たりにしてからすっかりそのとりこになってしまいます。私はその見本市の最中に自分でドレッサーをプランニングし、それまで貯めたお小遣いで購入しています。そのドレッサーは今でも実家のバスルームにあります。

その後も貯金に少し余裕のある時にちょこちょこと買い足したりで、ありがたいことにウィーンのアパートでもTEAM7の家具に囲まれて生活しています。私が言うのもなんですが、やはりこのようにこだわりをもって作られた家具はそれなりのお値段がします。なので本当にちょこちょことしか買い足せないのですが、その代わりこの家具はとても長く使うことが出来ます。私個人的には何代も受け継いでいくことが出来るものだと思っています。最近では引っ越しのたびに捨ててしまうような家具がたくさんありますが、環境の問題から考えても一つのものを長く使うということは意味のあることだと私は考えています。そのためには少しお金を出してでもクオリティーの高いものを買いたいなと思うのです。
前回お話ししたように、この表面がオイル処理された無垢材の家具は、ちょっとのキズや汚れなんかは自分で直すことが出来るんです。小さい子どもがいるご家庭では、家具をきれいに保つなんて到底無理なことですよね。お絵描きをしてくれたりキズを付けてくれたり。我が家もそんなことは日常茶飯事です。でもこの家具は少しの作業で元に戻すことが出来ます。
例えば子どものお絵かき。この家具には必ずお手入れセットというものがついてきます。そこに入っているオイルとスコッチを使います。スコッチにオイルをつけ汚れの所を木目に沿ってこすります。これでとても簡単に汚れは落ちます。

子どもがおもちゃでつけてしまった家具のへこみ。まずへこんだところを紙やすりでこすります。そこに水滴をたらし木の繊維が元通りに回復するのを待ちます。しっかり乾いたところでもう一度やすりをかけオイルを塗ります。へこみがひどいときにはアイロンを使って直します。濡らした木綿の布をキズにあてそこにアイロンをします。しっかり乾くのを待ちやすりをかけオイルを塗ります。
これが長く使えるクオリティーというものですね。
私は一時期Bedfitterとして父の会社の販売員として働いていたことがあります。もちろん寝室で一番大切なのはマットレスなどの寝具になりますが(それについてはまたいずれかお話しますね)ベッドフレームもとても大切なことがあります。それは電場磁場を引き寄せないために金属を使用していないということです。このTEAM7のベッドフレームには金属は一切使用されていません。すべて木のみで作られています。これはストレスフリーであるべき寝室には本当に大切なことなんです。
家業の宣伝広告のようになってしまいましたが、これが私の小さなこだわりの原点です。このように家具にこだわりを持っている父は、もちろん子どものおもちゃにも私と同じくこだわりを持っておりました。これらは私たちが子どものときに使っていた私にとってとても貴重なおもちゃたちです。




食べ物や着るもののクオリティーというのはとても大切ですが、日ごろとても身近にある家具や口に入る可能性のあるおもちゃのクオリティーというのも実は大切なんですよね。私はこれからもこの小さなこだわりを大切にしていきたいなと思っています。


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