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千畳敷カール

皆さんこんにちは。Karinです。

さて今回は日本旅行最終回です。我が家のトレッキング大好きな夫は、山を歩かなければいられない人。2年前に帰国した際も、どうしても八ヶ岳に登りたいと聞かず、周りが心配する中、一人で10時間かけて八ヶ岳は硫黄岳と横岳に登ってきました。日本語のできない外国人が一人で山に登るのはどれだけ危ないことかとみんなハラハラしていたのですが、本人は本当に楽しかったようで、また行きたいとずーっと言っています。

夫は今回も八ヶ岳にと言っていたのですが、風邪をひいていたりしたこともあり本人もコンディションが思わしくないと思ったのでしょう、今回はしぶしぶ断念したようでした。

ただこの私もトレッキングはどちらかというと好きで、今回の旅でもどこかで山歩きはしたいと思っており、下調べをしていました。そんな時ある方のブログで千畳敷カールのことを読みます。千畳敷カールは長野県内でもありますしぜひ一度行ってみたいと思っていたところでもありました。紅葉のシーズンでもあるからこれは最高のトレッキングになるのではないのかと思ったのです。

千畳敷カールというのは中央アルプス(木曽山脈)は宝剣岳の下に広がる氷河地形のことを言います。この地形は今から約2万年前の氷河期に形成された半円状の窪地で、畳を1000枚敷いた広さがあることからこのように呼ばれているそうです。カール内の遊歩道は登山装備が無くても、子どもでも40分ほどで回れますが、ちょっとそれじゃあ夫も私も息子ですら満足できないだろうなと思い調べていくと、八丁坂を上り乗越浄土というところまで約1時間から一時間半くらいで行かれるとのこと。しかも写真で見た感じだとちょうどいい塩梅の登山道。子連れでも行かれると読んだのでもう決定ですね。しかも私たちが目指す乗越浄土にある宝剣山荘では小学生以下の子どもに登山証明書を出してくれるというではないですか。これは歩くのが嫌いな長男のやる気につながるのではないかと思ったのです。

さて10月も終わりに近づいた素晴らしいお天気の日、私たちは車で菅野代バスセンターを目指します。このバスセンターより先はマイカー規制になっているため路線バスに乗り換えなくてはいけません。結構なくねくね道をバスに揺られること30分、しらび平駅に到着。そこからロープウェイに乗り一気に標高2612mの千畳敷駅まで上がります。この千畳敷駅は日本一標高が高い駅でもあります。

本当に残念なことにこの標高だと紅葉は10月初旬。私たちが行ったころにはもう紅葉はロープウェイに乗っているあたりくらいまででした。しかしながらロープウェイからの景色はもうすでに絶景。特に千畳敷駅からのカールは今まで見たこともない景色でした。

本日は私が10kg次男を背負い、夫は荷物係、6歳長男と御年70の母を引き連れての大所帯。ついて早々の景色に母は足がすくんだそうですが、なんといつも歩くのを嫌がる長男が、もう歩く気満々。どうしてもあの急な坂を上がった上に何があるか知りたいと。実はこの私も実際の八丁坂を見て不安が無かったわけではありません。私と夫の2人なら何とも思わなかったかもしれませんが、6歳の長男と、70歳の母と、次男を背負っている自分を想像した時にこれはちょっと厳しいかな?と思ったのです。私の母は小柄でとても身軽。その上毎週ステップにヨガに身体をたくさん動かしているので70歳には見えませんが、その母も「長男が歩かないと言ったら登らなかったと思う」と言っていたほどです。そんなところを歩かせようなんてひどい母であり娘ですよね。本当に申し訳ない。

これが一番最初に見た景色。どこを上るか分かりますか?よーく目を凝らしてみると人が歩いているのが見えます。

ところが実際に登り始めると意外と登れてしまうもの。とにかく滑らないよう慎重にお互い励ましあいながら割と淡々と登っていきました。いやー、そうはいっても体力的には正直きつかった。次男分の10kg増しの身体を動かすのはなかなかハードですね。でもこれだけがんばった後にはご褒美の絶景を拝むことが出来ました。これがトレッキングの醍醐味ですからね。富士山まで見えるほどの素晴らしい天気。本当に運が良かったです。乗越浄土にある宝剣山荘で美味しいカレーをいただき、長男は登山証明書をいただき、もう大満足。

写真の真ん中あたりに富士山が見えます。
写真が下手でごめんなさい。でもとっても美味しかったです。
こんな証明書がもらえるんですよ。嬉しいですよね。

しっかり休憩をとって今度は今来た道をすべて戻らなくてはなりません。下りの方が登りよりはるかに大変。膝への負担もそうですが、急な坂を見下ろしながら降りていくのは、はっきり言って怖いです。特に道が狭いのですれ違うのが場所によっては一苦労。この日は天気もあってか登山客が多かったため、すれ違う際何回かヒヤッとした箇所がありました。でもすれ違うたびに子どもたちが色々な方から「何歳?がんばってるねー。」と声をかけていただきとても励みになりました。山歩きをしている人たちはみんなとってもフレンドリー。必ず挨拶を交わしますよね。私はこれが好きなんですよね。

写真中央に見えるのが千畳敷駅です。
下に降りてきたころにはお天気がだいぶ変わってきました。

夕方、たくさんマイナスイオンを浴びた私たちは、心地よい疲れとともに車に乗り込みました。途中ほうとうで体を温め家に帰ったのでした。

子どもたちも母も、私たちの趣味に付き合って本当に頑張って登ってくれました。でもみんなで歩くのって楽しいですよね。またこんな機会があったらいいななんて思っています。次回はもう少し優しい山歩きにしますね。

皆さん、4回に分けて日本旅行の話を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?もう2ヶ月近くたってしまいましたがとても思い出に残る日本旅行になりました。

次回の私の投稿は今年最後の投稿になります。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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