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私たちの大切な絵本

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?Karinです。新年のご挨拶が大変遅くなってしまいまい申し訳ありません。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年始になりここ何回かElisaにブログを書いてもらっていたので、あれっと思った方もいらっしゃったかもしれません。実は家族でインフルエンザになってしまい寝込んでおりました。前回の私のブログでクリスマスあたりから風邪をひいたことを書いていましたが、1月に入ってからその弱っていた体に追い打ちをかけるようにインフルエンザをもらってしまい、長男と夫に移し、やっと2週間ちょっと経った現在、快方に向かっていると言ったところです。恐るべしインフルエンザ。強烈な頭痛と節々の痛みと39℃の熱。長男はせん妄のようになり、インフルエンザ脳症を心配し緊急で病院にもかかりました。もう絶対にもらってきたくないものですね。ただ1歳4か月の次男のみ全く症状が現れず元気。もともと風邪をもらっても熱を出さない子だなと思ってはいましたが、それにしても強い。ずーっと私の隣にいましたが何もなく通り抜けました。私はまだ授乳を続けていることが一つ大きな要因ではないかなと思っております。2025年のスタートが思わしくありませんでしたが、これからは上がるのみです。良い年にしたいですね。

さて前置きが長くなりましたが、私の今年一発目の投稿は絵本のお話です。

子どもがいるご家庭ならきっとお家に絵本はたくさんあるのではないでしょうか?我が家にとっても絵本は子どもたちが日本語を覚えるためにとても大切なツールの一つなので、たくさん本棚に入っています。私は小さいころから、いわむらかずおさんの「14匹シリーズ」が大好きで、自分が子どものころ読んでいた年季の入ったものと息子たちのために買い足したものを大切に読んでいます。そのほかにも色々な方のブログでお勧めされている絵本を日本へ帰国した際に買い込んで持ってきたりしています。

今日はそんな絵本のお話ですが、私が買っている本ではなくある方にいただいた絵本のご紹介をしたいと思います。以前も書いたことがありますが、私たちの父は日本で会社を経営しています。その会社で私たちが小さい頃から働いてくださっている方がおり、うれしいことに今でもとても仲良くさせていただいています。長男が生まれてから私たちが帰国するたびにその方から絵本をいただいているのですが、その絵本が毎回とても心に残るものでいつかご紹介したいと思っていました。

まずは長男が生まれた時にいただいた絵本。とても有名なだるまさんシリーズです。いただいたのは「だるまさんの」ですがその後「だるまさんが」と「だるまさんと」を買い足すほど私が気に入ってしまいました。これはもうだるまさんの表情が何とも言えないですよね。そして思いもよらない動きに赤ちゃんも笑っちゃいます。1歳の次男は今ちょうどこの本で体の部分の名前を覚えたり、転んでいるだるまさんを見て笑ったりと内容と年齢がぴったり!そして長男も最近ひらがなを習い始めたので、ちょこっと自分で読むのにぴったり!今現在我が家で一番読まれている本の1つです。この本は3冊合わせてファーストブックにとってもお勧めです。

次にご紹介したいのが「ナマケモノのいる森で」というフランス生まれの仕掛け絵本です。この本は環境破壊を訴えた本で、豊かだった森が開発によってどんどん小さくなり、そしてまた森が再び力を取り戻す様子を仕掛けで表しています。とても手の込んだ仕掛けで描かれており、色々な角度から折り重なる森を覗いてみると、たくさんの生き物たちが隠れているのが見えます。その中にいるナマケモノはどのページでも同じ場所から全く動かないのですが、ナマケモノの周りの環境がページをめくるごとにどんどん変化していきます。私たち人間の手によって森は守ることも壊すこともそして育てることもできるということがとても良く分かります。長男は子どもなりにどんどん森が破壊され小さくなっていくことに衝撃を受けたようで、何度も本を開いては私に「なんでこんなことするの?」と聞いてきました。環境問題を子どもと一緒に考えるのにこの本は一押しです。

最後にご紹介するのは「ねことことり」です。タイトルの通りねことことりが登場する絵本です。ねこはこぶしの木の小枝をきれいに束ねるお仕事をしています。毎朝トラックでたくさんの小枝が家に運ばれてきます。ある日ねこが窓を開けて仕事をしていると、ことりがやってきて細い小枝が7本くらい必要だと言うのですが、1度に7本もあげてしまうと仕事になりません。ねこは1日1本ずつ分けてあげることにしました。その日からことりは毎日小枝をもらいにねこの所にやってきます。毎日ちょっとずつ会話を交わし、ねことことりの距離はちょっとずつ近づいていきます。でも、7日目に最後の小枝を受け取ったことりは、お別れを言うと飛び立っていきました。ことりが来なくなって、ねこの心にはぽっかりと大きな穴が開いてしまいます。。。続きが気になった方はぜひぜひ手に取って読んでいただきたいなと思う一冊です。とても繊細で素敵な絵もこの絵本の大きなおすすめポイントです。全く環境や価値観が異なっていても、お互いに歩み寄ることが大切だということを描いたストーリーに我が長男はしっかり心をつかまれ、物語に書かれていない部分を自ら想像し、「自分はこう思う」というお話をたくさんしてくれました。

私は絵本を読んだ後に、絵本に描かれていない部分を子どもたちと想像してディスカッションをするのが大好きです。子どもの想像力って本当にすごい。時として「こんな考え方もあるのね」と思うようなことがあります。そして絵本を読んだ次の朝には幼稚園に向かいながら絵本の内容をもう一度自分の言葉で話してもらうようにしています。これはもう日本語の勉強を少しでも楽しくしてほしいという理由のみですが、意外と言葉の勉強に役立っているのではないかなと思っています。

私が絵本を選ぶ際、いつも色々な方のおすすめを見てなるべく色々なタイプの本をと思っていますが、やはりどうしても私の好みに影響されるためにちょっと偏ったチョイスになりがちです。でもこのように絵本をいただくと、自分では出会えなかったであろう素敵な絵本との出会いにつながることがあります。これからも子どもたちと大切に読んでいきたいなと思う今日この頃です。

ではまた。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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