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私の骨盤底筋 その1

皆さんこんにちは、Karinです。

最近オーストリアではだいぶ日が長くなってきたなぁと感じられるようになってきました。まだ暖かくなったり、寒くなったりを繰り返していますが、夜8時ころまで明るいとそれだけで気分も明るくなりますよね。

さて今まで骨盤底筋、インナーユニットとは何なの?というお話をしてきましたが、今回は私自身と骨盤底筋のお話しをしてみたいと思います。

私と骨盤底筋の出会いについては以前お話ししましたが、実際に不調という形で自分の骨盤底筋をしっかり認識したのは割と最近で第一子を出産した後のことです。自分は骨盤底筋について勉強もしているしトレーニングもしているし、まさか尿失禁で悩むことになるとは微塵も思っていませんでした。

私は2018年に第一子を経膣分娩で出産しました。6時間弱のスムーズな出産で会陰裂傷も1度とひどいものではありませんでした。産後は6週目あたりから毎週産後トレーニングに通いしっかりケアをしてきましたし、トレーニングしていれば時間とともに元に戻るものという認識があったので、時間が経つにつれ「あれっ、ちょっとおかしいなぁ。」という思いが徐々に強くなります。出産直後はいろいろな不調があるのであまり気にならなかったのですが、時間が経ってある程度の症状が無くなってくると、咳やくしゃみの際に尿が漏れてしまうことと、シャワーを浴びようとしたとき水を見た瞬間に漏れてしまうことが顕著に不快なものとして感じられるようになりました。

骨盤底筋のトレーニングを指導するインストラクターだし、さすがにこれはまずいなと思い理学療法士さんを訪ねます。この理学療法士さんは妊娠出産専門の方でバイオフィードバック療法をやっている方でした。バイオフィードバック療法というのは電極のつながった圧力計を膣に挿入し、いろいろな動作を行う中で骨盤底筋の活動をモニタリングしながら訓練をしていく療法です。私は数回ほどこのバイオフィードバック療法を試してみたのですが、自分が今まで「骨盤底筋はこのように使う」と思っていた使い方をしてみてもモニターに映し出されるグラフは正常とは程遠いものでした。

なぜこれほど骨盤底筋がダメージを受けたのかと理学療法士さんと探っていた時、出産前に行っていたEPI-NO(エピノ)という器具があまり良くなかったのかもしれないというところに行きつきます。EPI-NOというのはヒョウタンのような形をしたバルーンに手動ポンプがついている器具でこれを膣に挿入して膨らませることで会陰の柔軟性を上げ会陰裂傷のリスクを減らすというものです。また骨盤底筋を鍛えるために使ったりもします。

当時は助産師さんや周りの人たちに勧められたというのも大きな理由でしたが、私の出産した病院では会陰切開をしないという意向だったので、私はどうしても会陰裂傷を防ぎたいと思い、会陰マッサージと、このEPI-NOを出産前の1か月毎日欠かさずに行っていました。ところがこのEPI-NOですが、良いとされる研究結果がEPI-NOを販売している会社のみからしか出されていないのです。実際に会陰マッサージとEPI-NOを比較してみた際出産時の会陰裂傷の大きさに違いが無いことが分かっています。

また助産師さんはEPI-NOを勧める傾向にありますが、理学療法士さんはやらないでくださいという人が多いです。というのも助産師さんは職業がら出産のことを考えていますが、理学療法士さんは産後のことを考えているからです。私も産後の自分の骨盤底筋の状態を感じてみてこのEPI-NOは勧めないようにしています。

どうしたらよいか方向性が全く分からなくなってしまっていた時、息子と通っていたベビーマッサージで知り合ったママ友にすごい理学療法士さんがいるというのを聞き早速連絡をしてみることにします。

次回の私の投稿ではもう一人の理学療法士さんとの出会いからお話していきたいと思います。

来週はまたElisaにバトンタッチです。お楽しみに。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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