皆さんいかがお過ごしですか?Karinです。
Elisaと共同でブログを開設して早くも4か月が経ちます。季節も冬から春へそして夏へと変わろうとしています。ここ数日のオーストリアは夏のような気温の日が続いていて木々の緑もどんどん濃くなってきました。どの季節にもそれぞれの良さはありますが、ロックダウンなどであまり動くことができなかったこの2年のことを考えると、夏になるというワクワクがいつも以上に大きいなと実感しています。

さて今回は尿失禁という何とも不快な体の不調で悩んでいた時に出会ったもう一人の理学療法士さんのお話をしたいと思います。内容がちょっとリアルなところもあると思いますのでそういうテーマが苦手な方はここでストップしていただきたいと思います。
ママ友から紹介されたこの理学療法士さんも妊娠出産専門の方で、最初の診療では私の尿失禁が良くならない原因を探るべくいろいろなお話をしました。前回も書きましたが私は息子を経膣分娩で出産しているのですが、まあまあのビッグベビーで4kgを超えて生まれてきました。その上まあまあのスピード出産で、はっきり「これ陣痛来たな」とわかってから6時間弱で大きな産声を上げました。この2つのことから私の骨盤底筋のダメージはまあまあ大きいなということが分かります。
話を一通り終えると理学療法士さんは「じゃあ、触診で見てみますねー。」と言いました。正直「えっ、骨盤底筋って触診するの?」と思いました。(骨盤底筋のトレーニングを指導するインストラクターをしていながら無知ですみません。)最初は心の準備もなかったので一瞬どうしようとも思ったのですが、この触診に私はすごく感動してしまうのです。理学療法士さんが指を挿入した状態でまずは骨盤底筋を収縮させたり弛緩させたりを繰り返します。すると左側の方がちょっと動きが遅いことが分かりました。収縮させる際に反応が鈍いということです。実は息子は片手でほっぺを触った状態で産道を通ってきました。助産師さんが引っ張り出す際に手が少し引っかかっていると言っていたのを今でもとても良く覚えています。理学療法士さん曰く、息子の手が引っ掛かったことでもしかしたら左側の筋繊維がダメージを受けてしまったのではないかということでした。
そしてもう1つ右側の方には触診で凝りが見つかりました。「骨盤底筋に凝り?」と思う方もいるかと思いますが、これは肩凝りと同じようにごりごりしていてほぐそうとすると結構痛いものです。私たち人間の体は弱い部分をほかの部分で補おうとするため、左側の筋繊維がダメージを受け弱くなってしまったので右側がそれを補おうとして過緊張を起こし凝りになってしまったというとうまく繋がるかなと思います。
またあまりひどくはなかった会陰裂傷でしたが、一応ちょっと縫合する必要はありました。その部分もちょっと多めに縫合しすぎてしまっていて少ししこりのようになっているとも言われました。これは次の出産でその部分がまた裂けると思うからその時に少し少なめに縫合してもらえばいいとのことでした。想像するとぞっとしますよね。
結構いろいろ問題が見つかりましたね。指の感覚だけでこんなに細かくいろいろなことが分かるんだということに驚きましたし、本当に感動しました。私もこんなすごい仕事がしてみたいと思ってしまうほどの感動でした。
ではここからどのようなアプローチで骨盤底筋の機能を改善し、尿失禁を治していくのでしょうか?次回の私の投稿ではアプローチの内容をお話ししたいと思います。
来週はElisaの投稿です。お楽しみに。


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