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膀胱と骨盤底筋 その1

こんにちは。Karinです。

私の住むウィーンはとても寒かった9月に比べ10月に入ってからは20℃行かないかなというくらいの暖かな日々が続きました。そんな秋が満喫できる日々の中私たち家族は今年度初(オーストリアは9月から新学期が始まるので)家族でダウン。。。いつもと同じルーティーン、息子が幼稚園からもらってきた風邪。もらった本人は3日間の咳のみ。その後夫が1週間ほど会社を休み、私は仕事は続けられたものの声はいずこに。。。。。。

私の仕事で声が出なくなるのは致命的。うがいに、吸入に、蜂蜜に、のどにいいであろう物を全部やって何とか今週乗り切ったという感じです。今回特に大役を果たしてくれたのが「Grether’s Pastilles」という割と硬めのグミ私の生徒さんが教えてくれたものでこれを舐めているとのどが潤う感じがすごい。本当に助けられました。

ピラティスインストラクターを初めて早9年。しゃべることが多くなったからか風邪を引くと声が出なくなることが多々あります。声の出し方の問題もありますが、「声が出なくなりそう」ってなったときの自然派な対処法をご存じの方いましたらぜひぜひ教えてくださいませ。

さて今日はまた私のお仕事のお話です。以前骨盤底筋について何回か書きましたが、そこから少し掘り下げ膀胱と骨盤底筋のお話をしたいと思います。

膀胱は皆さんもご存じの通り袋状にになった尿を貯める臓器で、伸縮性のある筋肉でできています。

ではこの膀胱、どんな働きをしているのでしょう。まずは腎臓から尿管を通り膀胱に尿がたまっていきます。ある一定量以上貯まると筋肉が伸びて膀胱が大きくなります。それにより「おしっこがでたい」という指令が脳に行き膀胱の筋肉が収縮し始めます。

※膀胱の筋肉は不随意筋と言われるもので私たちが意識をしなくても働きます。それとは逆に随意筋は私たちが意識をして働かせなければなりません。私たちの骨格筋がそうですよね。

その際に不随意筋である内尿道括約筋が緩みます。そして随意筋である外尿道括約筋と骨盤底筋を意識して緩ませることで初めて排尿という形になります。

大まかに説明するとこんな感じになります。下の図で確認しながら読んでいただくと少し分かりやすいかもしれません。

長―い前置きみたいになりましたがここからが今日のポイントです。

一昔前、お医者さんなどに言われた「尿失禁にはトイレでおしっこを止める練習をするといい」という治療法。最近になってもまだまだ治療法として勧められることが多々あります。

でもよく考えてみるとこれ何の意味もないんです。むしろ逆効果になってしまいます。先ほどお話ししたように排尿の際に膀胱は収縮し、尿道括約筋と骨盤底筋は緩みます。そこで突然排尿を止めようとします。すると何が起こるでしょう。不随意筋である膀胱は私たちの意識では止めることができません。私たちは何とかして排尿を止めるために外尿道括約筋と骨盤底筋を働かせます。骨盤底筋がしっかり収縮したところで初めて膀胱が収縮をやめ、緩み排尿を停止します。

この際膀胱にはまだ尿が残っています。多くの女性は一度途中で排尿を止めてしまうとその後尿意が無くなり残った尿を出し切ることができなくなります。それによって菌の繁殖を促進させてしまい膀胱炎などになってしまうことがあります。

そして先ほど書いた排尿のプロセスには厳密にいうと自律神経などもかかわっていてもう少し複雑なものになっています。

私たちが排尿の途中で止めることを治療法として何度も繰り返すことによりこの複雑な排尿プロセスや外尿道括約筋の働きを乱してしまうことになります。

また排尿を途中で止めることで骨盤底筋がしっかり使えているか確認するという方法がありますが、尿失禁はなくても排尿を止められない人もいますし、尿失禁があっても排尿が止められる人もいるので骨盤底筋が使えているかの、ものさしにはならないかもしれません。

というわけで今回は膀胱と骨盤底筋について少し触れてみましたがいかがでしたでしょうか?

次回ももう少し膀胱のお話にお付き合いくださいませ。では!

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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