皆さんいかがお過ごしですか?Karinです。
今年の1月前半はあまり「冬」という感じのしない2週間でしたが、ここ数日私たちの住むウィーンにも冬到来、いよいよ気温がマイナスまで下がってきました。そして今日は朝から雪です。やはり冬は少し冬らしい方がいいですよねー。
このシーズンは山の方へ行くと「Schneerose」という花を見ることができます。

Schneeは雪、Roseはバラという意味になりますが、日本語ではクリスマスローズと言うみたいです。
真っ白でとても美しい花を咲かせます。私たちは1月2日に山へ散歩に行った際にたくさん摘んで持って帰ってきました。そしてお義母さんが小さなかわいい花束にしてくれキッチンに飾っておいたのですが、これがすごく長持ちするんです。ほんの2、3日前までキッチンの小さな癒しでした。まあこれも夫のおかげなんですけれどね。
大きな声では言えませんが我が家では植物は夫の担当です。私もお花や植物は大好きですが、単純に夫の方が長持ちさせるのが上手なんです。これは遺伝ということはないかもしれませんが、お義母さんが植物を育てるのがとても上手で、ちょっとダメかなーと思ったものはすぐにお義母さんの所にもっていきます。すると必ず元気になって我が家に帰ってきます。最近の夫はサボテンにはまっているようで数が増えています。


でもこのデコレーションセンスは何とも良く分からないなと思いながらいつも笑ってしまいます。どなたか共感できる方いらっしゃいますか?(笑)
我が家が干からびないのも夫とお義母さんのおかげです。
さて今週のテーマは少しハッピーな出だし。本格的に妊活に取り組み始めて1年、2021年7月私たち家族にうれしい出来事が起こります。
なんと妊娠したのです。
2人目が欲しいと思ってから1年9か月。長かったー。生理予定日の数日前から胃がムカムカし始めていたのですが、また思い込みではないかと思い、なるべく気にしないようにしていました。しかし生理予定日になっても生理は来ず、そこからまた数日待ってから妊娠検査薬を試しました。するとすぐにラインが2本現れたのです。もう家が揺れるほどの叫び声だったと思います。夫は「えっ、本当に」と少し信じられないような感じの反応でした。あまりに長いこと妊娠に至らなかったので「あっ、私たちまだ妊娠できるのね」という驚きの方が大きかったのかもしれません。
私は待ちきれずかかりつけの婦人科に連絡をするのですが、何しろオーストリアの7月8月は夏休み真っただ中。先生たちも結構長めのお休みを取るため不在のことが多いんですよね。何とか先生がお休みに入る前に予約をねじ込んでもらいました。検診に行くまでの間は何とも言えない幸福感で、つわりが少し始まっていたにもかかわらず、その気持ち悪ささえもあまり気にならなかったのを覚えています。いろいろな準備も始めなくてはと思い、しまってあった妊婦服を引っ張り出してきたり、病院探しや助産師さん探しを始めたりもしました。
7週目に入ったところで初めての検診に向かいました。午後だったので息子を連れての検診でしたが、やっとエコーで赤ちゃんが見れるという思いから足取りは軽くルンルンで病院に行きました。私は最後の患者だったので先生が息子のために待合室のテレビをつけてくれ、診察室のドアを開けたまま、息子まで目が届くようにして診察をしてくれました。
この時のテレビで「羊のショーン」を放送しており、そこから息子はショーンにドはまりし、今も大好きなアニメの一つでよく見ております。ショーンかわいいですよね。
前回、二人目が欲しいということで先生のところに診察に行ってから1年以上が経っていたので先生も妊娠の報告をとても喜んでくれました。問診を終えいよいよエコーです。ところがエコーを始めた先生の顔が曇ります。
「あれっ、どうしたんだろう?」
自分の心臓の音が急に早くなったのが聞こえました。
先生は時間をかけてエコーで見てくれましたが、「う~ん、子宮内で妊娠はしてるけれど、胎嚢しか見えないなぁ。。。」と。
エコーを終えて机に戻った先生は「この週数だともう少し見えてもいいけれど、数日後には心拍まで見えるということを何度も見てきたから、僕は希望を持っているよ。」と言ってくれました。
しかし私も7週目だったら心拍が確認できてもおかしくないことを知っていました。頭の中を一瞬にしていろいろなことが過ります。そしてすぐに思考が停止します。人間はあまりに想定外のことが起こり大きなショックを受けると本当に頭の中が真っ白になるんですね。
先生の話はほとんど耳に入ってこず。。。
何となくうなずいては見ましたが何を話したか今でも思い出せません。
日本では考えられないかもしれませんが、先生が夏休みに入るため、次の検診はその日から5週間後になりました。(もちろん緊急の際には代わりの先生というのがいますが)
そこから不安との戦いになったのは言うまでもありません。夏休みとコロナ過が重なり仕事も全くなく、息子を幼稚園へ連れて行ったら家で独りぼっち。これほど不安がストレスとなってのしかかってきたことはなかったかもしれません。しかしこの大変な時間にも終わりがやってきます。
私たちはどんな時もハッピーな終わり方を望みますが、そうならないことも多々あります。
次回は夏休み中に起こった悲しい出来事を書きたいと思います。
来週はElisaの投稿をどうぞお楽しみに!!


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