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【二人目不妊】まさかの流産

皆さんこんにちは。Karinです。

ここのところとても雨が多く、風も強い日が続いております。ウィーンは雨が降ると必ずセットで強風がついてきます。もう何本傘を壊したことか。。。昨日も息子を迎えに行った帰り道、風で傘がひっくり返りまた傘を1本壊しました

息子もびっくりして道路で大泣き。

もう傘の意味ないなと思うと同時に、この大雨でどうやって家まで帰るのよと、私も泣きそうに。

こんな日もありますよね💦

今年はちょろっと雪が降った程度でまだしっかり冬を感じることができていませんが、ウィーンに冬はやってくるのでしょうか?

さて今日はちょっとヘビーな内容になります。

流産のお話になりますので苦手な方はここから先読み進めないことをお勧めいたします。

胎嚢しか見えなかった最初の検診から2週間がたった妊娠9週目、朝トイレへ行くと出血をしているのに気づきます。この時はそこまで深刻にとらえていませんでした。というのも息子を妊娠中にも初期に何度か出血をしたことがあり、その時はその都度病院に行きましたが、何も深刻なことは起こらなかったからです。そしてこの日は妊娠中最初の血液検査を受けに行く日でした。(オーストリアでは血液検査は基本血液検査所へ行ってします)たまたまその時血液検査所で私の担当をしてくれた方が、私の行っている婦人科のクリニックで働いている方でした。世間話程度に、「ちょっと出血してるんですよね」と言ったところ、「それはよくないから、すぐに代理の先生の所に行きなさい」と言われました。

その瞬間嫌な予感が頭をよぎります。

そこから家に帰り、さっそく代理の先生に電話をします。電話口で先生は「すぐに来てください」と言いました。心臓の音がどんどん早く大きくなります。

これはちょっと良くないやつなんじゃないのかな。。。

息子のお迎えなどすべて夫に任せ、重い足取りで病院へ向かいました。病院へ着くと年配の優しそうな先生が待っていてくれ、すぐにエコーで見てくれました。そこには細長く平たくなった胎嚢と前回は見えなかった胎児らしきものが見えました。しかし形からして素人目で見ても、「あーこれはもう駄目なんだろうな」ということが分かりました。それでも先生は長いことエコーでいろいろな角度から胎児を見てくれました。

そして「下の階にもっと良いエコーがあるから、下でもう一度見てみましょう」と。しかし移動してもっと良いエコーで見ても、見えるものと形は変わらず。

先生は静かに「本当に残念ですが、胎児の心拍は確認できません。大きさも6週ほどと思われます。」と言いました。

血の気が引いていくのが分かりました。

ところが不思議ととても冷静な自分もそこにはいました。もともと胎嚢が見えなかったこと、そして出血、エコーの画像、そのすべてを見ていくうちに頭のどこかではこの妊娠は継続しないと思っていたのかもしれません。

先生は続けて「少し時間が必要だと思います。1週間くらい様子を見てゆっくり考えて、それまでに自然に排出が起こらなければ掻爬手術ないしは薬を使って排出させることをお勧めします。」と言いました。先生の声はとても静かで優しく言葉を選んで話をしてくれたのがとても良く分かりました。

その日は家に帰り、夫の腕の中で涙が枯れるまで泣きました。そして二人で話し合い、次の日に息子を出産した時にお世話になった助産師さんに相談しようということになりました。私たちはできる限り自然にと思ったのですが、経験が無いので一体排出が起こるまでにどれくらいの時間がかかるのかわからなかったのです。

しかそ次の日の朝すべての心配は必要がなくなりました。定期的なおなかの痛みが始まったのです。この感じはやはり陣痛に似ており、陣痛よりははるかに弱いものの結構しっかりとした痛みでした。痛みと戦うこと3時間、とてもきれいな形で胎嚢と胎児が出てきました。とてもとても小さな悲しい出産でした。

しかしその後出血が収まってくると思ったのですが、逆にどんどん増えていきました。数時間ほど待ってみましたが出血は増えるばかり、ちょっとおかしいかなと思い、もう一度前日に見ていただいた先生に電話をしてみました。先生はまた「すぐに来てください。」と言いました。

急いで病院へ向かいました。先生にもう一度エコーで見てもらった結果、子宮を薬で止血しないと、まだまだかなり子宮内で出血しているとのことでした。

そしてそのまま入院という形に。

慌てて夫に連絡を入れ、翌日の息子の幼稚園の用意などの段取りを簡単に説明し、病室へと行きました。すぐに先生と看護師さんが薬を持ってきてくれ飲みました。この薬はプロスタグランジンというホルモンで子宮を収縮させるとこにより止血をするというものです。出産後子宮の収縮が弱い場合もこの薬で対処するそうですが、私はそのときに服用される量の半分の量を飲んだとのことでした。

ところがこの薬を服用して30分後、数々の副作用が始まります。

悪寒、震え、高熱、息苦しさ、下腹部痛。。。これは本当にきつかった。。。

この2日半で起こったこと、独りぼっちの入院に加えこの副作用は精神的にとても堪えました。しかし解熱剤によりこれらの症状は治まり、次の日には子宮もしっかり収縮し出血が少なくなってきたので退院となりました。

病院の外へ出た自分はあまりにも空っぽで自然と涙がこぼれました。これからどうしてったらいいんだろう。。。

あの時の私は、まさか自分が流産を経験するとは思っていませんでしたし、実際後になって人と話をしたり、ブログ、YouTubeなどを見て本当にたくさんの人が流産、死産などの悲しい経験をしていることを知ります。

私だけではないんだと。

次回はそんな流産後の気持ちのお話をしてみたいと思います。

私たちがブログを書き始めて今月で1年が経ちました。時が過ぎるのは本当に速いです。たくさんの方々に応援していただき1年間楽しくブログを続けてくることができました。ありがとうございました。今後も少しでも皆さんの役に立つ情報などを共有していけたらいいなと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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