皆さんこんにちは。Karinです。
日本では新年度が始まりましたね。たくさんの人が新しい環境で、新しい生活を始めたのではないでしょうか?皆さんもご存じだと思いますがオーストリアでは9月に新年度が始まります。イースターが過ぎた今、今年度が終わるまでラスト3か月。みんなだいぶ夏休みに向けて浮足立ってきています。ところがここ最近の天気の悪いことと言ったら。。。今日のウィーンの天気は大雨、気温6度。日本の春が恋しいです。今年はたった一度仕事に行く途中桜を見ただけでした。

さて今日はまたうれしいお話と悲しいお話になります。
流産のお話含まれますので苦手な方はここから先読み進めないことをお勧めいたします。
2022年7月前回の妊娠からちょうど1年、私たちのところにまた小さない命がやってきてくれました。オーソモレキュラー療法を初めて1年、ルナヨガに通い始めて3か月、アユルヴェーダのハーブを飲み始めて1か月のときのことです。「たまたまだよ」と思われる方もいるかもしれませんが私はこれらの効果がしっかり形となってあらわれたと思っています。
オーソモレキュラー療法についてはこちら、ルナヨガと脈診についてはこちらへ
排卵を過ぎたあたりから胸の張りがいつもと比べ物にならないくらいあり、もしかしたら妊娠したかなぁと思っていました。でも前回の流産のことがあったので、まだあまり喜びすぎないようにと一生懸命うれしい感情を抑えていました。妊娠検査薬が陽性になってもやはりまだ喜んではいけないような気がして夫も私もなるべくその話題に触れないようにしていたのを覚えています。
初めての検診の日。これほどエコー検査が怖いと思ったことはありませんでした。そして残念ながらその恐怖が現実となってしまいます。先生がどれだけ時間をかけて胎嚢を探しても見つかりません。体が震えました。それから次の検診までの2週間はまさに悪夢のような日々でした。
2週間後の検診で胎嚢は見えたものの成長が週数に全く追いついておらず、先生は「またダメになってしまうことも考えておいてください」と言いました。病院を出るまでは何とか我慢しましたが、外に出たとたん涙があふれてきました。その時息子も一緒にいたのですが、「ママ、何で泣いてるの?」という質問に答えることができませんでした。人生は時としてかなり残酷ですよね。
実はその1週間後、2年半ぶりに日本に帰国する予定になっていました。オーストリアでは妊娠中に旅行をしてはいけないということをあまり言われません。特に私の場合は、自分の実家のある国に行くわけで病院に行ける環境にあるのだから問題ないという感じでした。
日本帰国が2日後に迫った日の午後、ついに出血が始まってしまいます。
「あ~、やっぱりまたダメだったんだ。」
それでも帰国する予定があるため一応緊急の病院を受診しました。ここではエコーが最新だったこともあり卵黄嚢までしっかり見えましたが、週数に全くあっていないことから多分流産だろうという見解でした。そして日本への帰国も全く問題ないとのこと。「母親に甘えてしっかり体を休めてきてください。」と言われました。何とも親切な。私はてっきり帰国をやめてくださいと言われると思っていました。
それから2日後、前回の流産のことを考え、多量の出血があっても大丈夫なようにしっかり準備をし日本へと帰国します。
ところが帰国して1週間が過ぎてもだらだらと少量の出血が続くのみで全く胎嚢が出てくる気配がありません。同じ流産でもこんなに違うものなのかと思いましたが、少し不安にもなり、日本で産婦人科を受診することになりました。
先生は「36歳で2度目の流産だったら染色体検査した方がいいよ。まだ胎嚢出てきてないから、明日手術して検査に回せるよ。」と言いました。「ホリデーで帰国して手術か~。」と少し悩みましたが、これからのことを考えて手術の予約を取りました。
その夜中のことです。突然あの定期的なおなかの痛みが始まります。すごいタイミング。でも今ここで出てきてしまっては検査に回せないかもしれないと、とにかく痛みに耐えるしかありませんでした。朝になると痛みが少しひいていたので「あれっ」とは思ったもののそのまま何事もなく病院に向かいました。エコーをしてくれた先生が、「あっ、もう出ちゃったね~。」と言いました。
「え~????そんな~。。。」
そして次の瞬間、「あっ、まだ子宮口に引っかかってる、大丈夫検査回せるよ。」と。手術は回避できたうえに検査もできるってどんな奇跡でしょう。こんなに親孝行な子をこの腕に抱いてあげられなかったことを本当に本当に申し訳なく思い涙がこぼれました。
検査は結果が出るまでに1か月かかりました。結果は2トリソミー (2番目の染色体が3本ありました。)私の母体の問題ではなく、偶発的におこる赤ちゃんの染色体異常ということです。そしてこの子が女の子だったということも分かりました。この結果を聞いて何とも表現のしようがない気持ちになりました。少なくとも私に何かの治療が必要ではないということは多少の救いだったように思います。
以前も書きましたが、私より大変な思いをされている方もたくさんいることは良く分かっているつもりなので自分が悲劇のヒロインという風には思っていません。それでも長い妊活、2度の流産は私の人生でとてもつらく肉体的にも精神的にも痛みを伴うものでした。それと同時に妊娠できること、そしてそれを継続できることは本当に奇跡なんだなと何度も何度も思わされました。自分の命、私の所に来てくれた命、本当に大切にしたいものです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は妊活完結編、気持ち新たに始めた妊活のお話です。お楽しみに。


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