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薬を使う前に!!ヨーロッパ流の自然派分娩誘発

皆さんお元気にお過ごしですか?Karinです。

ここ最近朝夕とだいぶ涼しくなってきてあーもう秋だなと思う日が度々あるのですが、日中はまだまだ暑く30℃近くの日が数日ほど続いています。そんな残暑を少しでも有効に活用しようと私たちはシェーンブルン宮殿内にある動物園に行ってきました。2人目が生まれる前に長男との時間を作りたいというのも大きな理由でしたが。。

シェーンブルン動物園は1752年に設立された世界で最も古い動物園です。動物園内にはバロック時代の建物も残っており、現代の動物園建築とバロック建築の両方が楽しめます。またジャイアントパンダを自然交配により飼育している動物園としてもとても有名です。

今回は気温のわりにたくさんの動物を見ることができました。息子の興味も年齢とともに大きくなり家族みんなで楽しむことができました。

やはり昔ながらのつくりで少し動物が見えにくいところもありますが700種類以上の動物が見れるという意味でも子連れでウィーンにお越しの際はぜひ行っていただきたい場所の一つです。

シェーンブルン動物園へお越しの際の基本情報

開館時間は9:00~18:30(季節によって閉館時間が異なるのでご確認ください)
地下鉄U4、トラム10、52、60、バス51A、56A、56B、58AでHietzing駅まで
入園料:大人26ユーロ、子ども15ユーロ(6歳未満は入園無料です)

さて前置きが長くなってしまいましたが、、、今日は自然派な分娩誘発について少し触れてみたいと思います。

病院や助産師さんによって多少の違いはありますがオーストリアでは予定日を超過すると2日に一回ノンストレステストと検診があります。そして予定日10日を超過したあたりから自然な方法で分娩誘発をします。

・卵膜剥離

まずはたぶん日本でも行われている卵膜剥離。通称「内診グリグリ」と呼ばれているものですね。これはオーストリアでも行われています。実際私も長男を出産した際に卵膜剥離の数時間後に陣痛が始まりました。少し痛みを伴いますが、これで陣痛が誘発されるのであればそれほど簡単で素晴らしいことはないですよね。

・針治療

前回の出産準備編でもご紹介したように助産師さんの多くは針治療の資格を持っている人が多いので予定日を超過した場合陣痛を促す針治療をしてもらうことが可能です。

・クローブタンポン

クローブオイルの含まれたタンポンを試すよう勧められます。クローブオイルは昔から痛み止めや抗菌作用があるとされ現在でも歯が痛い際に使わることがとても多いです。その他にも血流を良くしたり温めたりする作用があるため子宮口や子宮を柔らかくしてくれるという理由で分娩誘発に使われます。ただクローブオイルはかなり強いためほかのベースオイル(アーモンドオイルなど)と混ぜてから使います。(クローブに関してはElisaの投稿にも書かれているのでぜひ読んでみてくださいね。)

・陣痛カクテル

これは陣痛促進剤を使用する前に最後の手段として使用されることが多いです。

レシピはいろいろありますが:ひまし油、アプリコットジュース、アーモンドムース、アルコール(ワインやシャンペンなど)などを混ぜたものを陣痛カクテルと呼んでいます。

普通ひまし油というのはわりと強い下剤として使われるのですがこの腸の運動を促す作用により子宮の収縮も促すという理由で使われます。アルコールを入れる理由はジュースとひまし油をしっかり混ぜるためとひまし油の味を隠す意味があるそうです。しかし私は全くアルコールが飲めません。。。もしもアルコールがダメな人が陣痛カクテルを必要とする場合は助産師さん曰く、病院で大さじ2杯のひまし油で卵焼きを作ってくれるそうで、お皿に残るひまし油もすべてパンに含ませて食べなくてはならないとのことです。すると3時間ほどで効果が出てくるらしいです。

注意!!これらは医師、または助産師さんの指示や管理下で行う必要があります。ご自分の判断で行わないようにしてくださいね。

・番外編

陣痛促進にはいくつかのホルモンが関係しています。

プロスタグランジンE2 子宮口を柔らかくする

プロスタグランジンF2a 陣痛が強くなる

オキシトシン 愛情ホルモン、幸せホルモン

βエンドルフィン 鎮痛作用、リラックス作用

アドレナリ 闘争ホルモン

実際に陣痛促進剤にはプロスタグランジンやオキシトシンが含まれています。そのために予定日が近づくと医師や助産師さんから胸のマッサージや性交渉を勧められます。というのは胸のマッサージは行うことでオキシトシンが分泌され、性交渉は男性の精液の中にプロスタグランジンが含まれるため有効だと勧められます。

オーストリアではこんな感じで陣痛促進剤を使用する前に自然派な分娩誘発を試みます。さて私の妊娠生活も38週目が終わろうとしています。いつお腹の子が外に出ようと決心をするかドキドキワクワクです。とにかく元気に産声を上げてくれることが家族にとって一番の喜びですよね!

ではまた次回の投稿で!!

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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