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知っていましたか?母乳のすごさ!

皆さんお元気でお過ごしですか?Karinです

今年のウィーンは雪が結構降りました。例年ならスノーブーツなんて履く機会がないものを今年は毎日履いております。長男は雪に大興奮!雪を踏むだけで楽しくてしょうがないんですよね。義理実家の方はウィーンよりまだたくさん積もっていたので雪の中を転がりまわって遊んでいました。なんだか自分の子どものころを思い出すなと思いながらみておりました。さて今年の冬はどれくらい雪が降るのでしょうかね?

話はガラッと変わりますが、今日は私の現在の日々の生活からのテーマ、母乳の話をしてみたいと思います。皆さんは母乳育児をしましたか?またする予定ですか?これは実際出産してみないと母乳が出るかどうかはわからないところがあるので、何とも言えないですが、きっと母乳育児を希望する人は多いことと思います。

世界保健機構(WHO)でも、6ヶ月までは母乳で赤ちゃんを育て、離乳食をスタートさせてからも、2歳までは母乳を与えることを推奨しています。

私は長男を1歳半まで母乳で育てました。次男も現在の所幸運にも母乳で育てているので、WHOが推奨するように可能であれば2歳まで授乳を続けたいなと思っています。

(様々な理由で母乳育児が不可能な場合もあります。私はお母さんと赤ちゃんに合ったやり方一番だと思うので、この投稿は決して母乳育児を推奨するという内容ではありません。)

さてそんな母乳ですが状況に応じて成分が変化するってご存じでしたか?

赤ちゃんが生まれてすぐから10日目(個人差があります)くらいまでは初乳と言われる濃い黄色の粘性の高い母乳が出ます。初乳にはミネラルやビタミンがとても豊富に含まれています。タンパク質の割合が成乳よりも多く、免疫グロブリンやラクトフェリンなど赤ちゃんをいろいろな感染から守るやめの免疫成分が成乳の3倍も含まれているそうです。すごいですね。

そのあとは徐々に成乳へと変化していき、白っぽくさらさらとした乳糖と脂肪の濃度が高い母乳になります。

また母乳は1日のうちでも変化します。朝は脂肪分の高い母乳が出ますが、夕方から夜にかけて脂肪分は徐々に低くなっていきます。また夜間にはメラトニンが多く含まれた母乳が出るため赤ちゃんの睡眠を促進してくれます。

そして1回の授乳中にも母乳は変化するのです。出始めの母乳を前乳と言いますが、これにはあまり脂肪分が多く含まれていません。終わりの方に出る後乳には前乳の4倍近くの脂肪分が含まれています。なんだか私たちが食べるコース料理のようですね。

さらに驚くことに赤ちゃんの性別によっても作り出される母乳の成分は違うようです。男の子の飲む母乳には脂肪分とタンパク質の量が多いんだそうです。面白いですよね。

こんな風に母乳はその時のその赤ちゃんの状態に合うように内容を変化させていくとても素晴らしいものなんですね。

また母乳は赤ちゃんの食事として飲ませるだけでなくほかの使い方もあるのをご存じですか?私が実際に試してみた経験談も含めていくつかご紹介します。

まずは赤ちゃんの入浴剤として使う方法です。通常赤ちゃんをお風呂に入れる際には何滴かオリーブオイルやアーモンドオイルを入れるよう指導されるのですが、長男を出産した際に助産師さんが教えてくれたのは、スプーン一杯ほどの母乳をベビーバスに入れる方法です。これで赤ちゃんの肌の乾燥を防ぐ入浴剤になります。

この入浴剤はおむつかぶれがある場合にも良いです。母乳には炎症を抑える作用もあるため、おむつかぶれがあるところを母乳を含ませた脱脂綿で優しく拭いてあげると炎症が収まります。

私は新生児発疹がある場所も同じように母乳を含ませた脱脂綿を使っていました。これは発疹が炎症を起こさないようにするのにとても役に立ちました。

そして中でも一番驚いたのは母乳を点鼻薬目薬として使う方法です。これは小児科の先生に勧められて試した方法なのですが素晴らしい効果を示しました!長男がまだ赤ちゃんの時、鼻風邪をひいた際に母乳を何滴か点鼻薬として鼻に入れると、炎症を抑えるとともに免疫成分が含まれているため鼻風邪はすぐに治りました。これは次男の鼻風邪の際もとても役に立ってくれました。

目薬に関しては今までで一番母乳のすごさを目の当たりにしたという表現が合っているでしょうか?次男は片目の鼻涙管がまだしっかり開通しておらず、生まれた時から目やにがたまりやすい状態になっています。生後4日で退院する際、炎症を起こさないよう抗生剤の含まれた目薬を処方され数日使ってみたのですが目やには減らず。。。(本当はこんな新生児に抗生剤なんて使いたくなかったのですがお医者さんに言われてしまうと何とも弱い自分がいます。ダメですね。)

あまりに可哀そうでかかりつけの小児科の先生に問い合わせた所、「母乳を使ってみてください」と。これにはちょっと半信半疑だったのですが母乳を目に入れてみてびっくり。次の日には目やにがなくなっていたのです。もちろん母乳で鼻涙管が開通するわけではないので根本治療ではないですが、抗生剤で治まらなかった炎症が母乳1回で治まってしまったのです。ここまでとは、正直ちょっと想像していませんでした。(眼科医の中には母乳が目に潤滑膜を残してしまい見にくくなるので長期的に行うことを勧めていない人もいるため、炎症があるときに単発的に行うのがいいと思います。)

※ちなみに赤ちゃんに目薬を差す場合目を閉じた状態で目頭に液体をたらし、その後赤ちゃんの目を開けたり閉じたりするとストレスなく失敗せずにできます。

いかがでしたでしょうか?このように母乳は赤ちゃんが飲むだけでなく様々なことに使うことができます。私たち人間の体が作り出すもののすごさには時として驚かされますよね。そんな素晴らしい母乳、フルに活用していきたいですね。

ではまた2週間後!

皆様素敵なクリスマスをお過ごしください!

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

オーストリア在住、アラフォー2児の母。女性専門トレーナーとして、妊娠・出産・更年期などライフステージに寄り添ったサポートをしています。家族との暮らしや健康、子育てをテーマに発信中。

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