皆さんこんにちは、Elisaです
1月も後半、いかがお過ごしでしょうか?
私Elisaはといいますと、日本からヨーロッパ訪問に来た父とオーストリア・ドイツで研修旅行しておりました。
私たちの父は日本でティームセブンジャパンと自然の住まいという会社を経営しており、軽井沢と鎌倉を中心に自然素材に徹した健康的な寝具、家具、身の回りの小物の販売、そして有害な化学物質を一切使わない無垢材のみの家を建築しています。
ご興味のある方はぜひリンクをクリックしてみてくださいね!
父は基本的に数年に一度、社員と一緒に商品開発や本社訪問のためにヨーロッパに来るのですが、ここ数年はコロナの影響で来られず、この冬ようやく実現することができたわけです。
少しだけその様子をご紹介したいと思います。まず父が日本で会社を始める原点となったティームセブン(TEAM7)本社の訪問。 ウィーンから250kmほどのところに工場を設けており、昨年オープンしたティームセブンワールドというティームセブンの家具だけが展示されたショールームが併設されています。

ティームセブンは1959年に創業され、有害な化学物質や接着剤を一切使わず、木油のみで処理することで最も自然な家具やキッチン、寝具を作り続けてきました。自然と健康というコンセプトは創業から変わらず、そこに伝統と革新的なデザインが融合されたことでそれぞれの時代に合った家具が生み出されているのです。
その全てが完結されたのがティームセブンワールド。私たちにとっても非常に魅力的な空間でした。
日本でもその魅力がより多くの人たちに伝わるといいなと思っているところです。
さて、話はガラリと変わりますが、昨年12月にウィーンのとある皮膚科に行ってきました。皮膚科ではあまりいい経験をしたことがないため、普段だったら絶対に行かないのですが・・・・。
実は産婦人科を受診した際に、先生が私の腕に出ている湿疹を見て「一度皮膚科で診てもらったら。」という提案をしたのです。先生は疥癬(いわゆるダニ)ではないかという検討を立てたのですが、それが違うかだけ確認したら内側からケアしていくという考えのようでした。
私はほとんどの皮膚科ではステロイドしか出されないことをよくよく承知していたので、本当に行くのが億劫で・・・。
ただ、その疥癬というものかどうかには興味があったので仕方なく予約をしました。
そして当日。30分かけて地下鉄に乗りたどり着くと、設備はきちんと整った皮膚科であることはすぐにわかりました。なんだか安っぽいようなシャンデリアも天井からつる下がっていましたが、とりあえず待ってみることに。
待つこと1時間。ようやく名前を呼ばれて病室に入ると、年配のマスクをした金髪の女性が出てきました。「この人が医者かな。」
そう心の中で思ったのですが、挨拶もろくにせず不愛想。最初から予想通り親近感がわきませんでした。
私は自分の脱ステロイドによる壮絶な経験を話すべきかずっと悩んでいたのですが、やはり自分のことは話さなければならないと一生懸命説明しました。しかし先生は私の話もろくに聞かず、ただパソコンとにらめっこ。
私はこれ以上話す意味があるのかなと思って一旦話をやめると、「これはステロイドの離脱症状ではありませんね。」と一言。
確かに今年の1月で脱ステを始めてから8年経ったので、現時点では離脱症状とは言わないかもしれません。ただ、塗ったところのみに相変わらず何かしら出るというのは、ステロイドと関係がないとは言えないと思ったのです。
そして疥癬かどうか調べてほしいと言ったのですが、何も調べずに「これは疥癬ではないです。」と言いました。さすがに専門家だから初見だけで分かるのか。。。そう心の中で思いつつもせっかくここまでに来たのに何も調べてくれないのも変だなと不信に思い始めました。
そしてこの先生との会話はこれ以外に特になく、最終的に「薬をたくさん出しますからどうやって使うか覚えてください。」と言われました。
想像つきますよね、何の薬か。
「顔用のステロイドと体用のステロイド、それからプロトピックを出します。プロトピックはステロイドを塗って完治したら塗り始めてください。」
「・・・・・・。」
正直な感想は、やっぱりな。と言ったところでしょうか。
反論することもなく、右耳から左耳へ聞き流してさっさと診察室を後にしました。診察に要した時間はなんと5分弱。
私の産婦人科の先生からは、ステロイドを出されたら取りに行かなければいいから(オーストリアでは処方箋をもらって薬局でもらうシステム)と言われていましたし、ステロイドの離脱に苦しんできた私からは到底ステロイドに戻るという判断は頭にはありませんでした。
病院に行けばたくさんの患者さんがいます。そして先生は1人1人の患者さんを診なくてはなりません。それはとても大変な仕事であると私は思っていますし、常に敬意も持っています。ただ、最初にその患者さんに会った時に一番大事なことは、その人がどのようなことを経験し、どんな生活をしているかということを簡単にでもいいから聞くことだと思うのです。
私は原因無くして結果はないと思っています。体に出る症状が辛い時もありますが、私はその症状を抑えることよりも原因を知って根本から治したいのです。
しかしながら今回のように原因を探さずして症状のみを抑える方法が主流なのです。もしかしたら大概の患者さんもそれを求めているのかもしれません。そしてステロイドを処方すればお金になるのか。。。その辺の事情も私にはよく分かりません。
医療の進歩は素晴らしいと思いますし、そのお陰で助かっていることも事実です。ただ、やはり質より量ではなく、量より質を考えた医療の発展をしてほしいと今回改めて強く感じました。
こんな批判ばかりしている私ですが、産婦人科の先生が処方してくれたアーユルヴェーダのハーブタブレットが何となくいい効果を表しているような嬉しい感覚もあります。
先生は本人がヨガを教えたり、インドでいろんな勉強をしてきており、肌に問題が出るのは体の中のアンバランスが関係しているという考えでそれを選んでくれたのです。

風味は漢方と大して変わりませんが、ウコン、ニーム、アザミ、アカネ等様々な植物のエキスが入っています。左はスキントニックという名前の肌用、右はイムノと言うことで免疫系に働きかけるものです。
体の中から変化が見られるまでには最低3か月を要しますが、飲み始めてから何となく肌の調子が上がってきました。同時にひたすら脱保湿にも励んでおり、今後2か月がまた興味深いなと思っています。
この脱ステ、脱保湿という治療法は日本の方が圧倒的に浸透している印象を受けます。そのため私も日本でのブログや記事、本などを参考にしながらこれまでやってきましたが、いわゆるスキンケアの常識とは真逆のことをするわけですから、正直不安もありました。ただ最近ではアメリカでも肌は保湿すればするほど保湿剤に依存し、乾燥を招くという文献も表に出てきているようなので、またスキンケアの新常識が生まれるかもしれません。
いずれにしても決めるのは自分!決めたことには自信を持って突き進んでいきたいものです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!


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