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自然な風邪対策

皆さん、こんにちは!Elisaです。

5月を目前に、春の植物が見ごろを迎えています。 庭に生えてくると嫌がられるタンポポですが、公園などでタンポポが一面に咲いていると結構きれいなもの。ミツバチが花粉にまみれながら一生懸命蜜を吸っている姿が何とも言えず、つい写真に撮ってしまいました。

そんなタンポポですが、植物療法では必要不可欠な植物でもあります。ダンディライオンやタンポポコーヒーとも呼ばれ、コーヒーの代わりに飲まれたりもしますが、現在デトックスハーブティーとして再び注目を浴びています。ハーブティーとしては葉と根を使うことができ、個人的には焙煎された香ばしいダンディライオンルートがおすすめです。タンポポの根には特にタンニンやイヌリン、タラサキシンという成分が含まれており、独特の苦みがあります。この苦味が胆汁の分泌を促したり、消化器系の機能をサポートしてくれるため、お腹の不調や食べ過ぎ、またデトックスにも効果的なのです。春の植物は苦味が強いものが多いですが、これが代謝を促進して体を浄化してくれるということなんですね。自然とは本当によくできているものです・・・。

さて、今日のブログもハーブと関係のあるテーマになります。

春は季節の変わり目と言うことで、急に暖かくなったり、また急に寒くなったりを繰り返して気候がとても不安定。ウィーンでは4月中旬に25度を超える日が数日続きましたが、その後また寒くなり、大雨の降る日もありました。そんな中びしょびしょになりながら買い物をしたり、洋服の調節がうまくいかずに汗をかいたりということをしていたため、遂にイースター当日に風邪を引いてしまいました。

その一週間前にはパートナーが風邪を引いていたこともあり、どうにか移らずにここまで来たとホッとした時に私にも異変が起こり始めました。イースターの前日にパートナーのご両親と一緒に食事をして家に戻ると、何となく喉が痛いのです。嫌な予感。そして夜中に痛みが強くなり出しました。飲み込むのもやっと。夜中にも何度も目が覚め、頭痛も始まりました。

実は数日前にちょっとだけ喉がイガイガするなと思っていたのですが、その時はうがいだけでいったん収まったのです。ただ、同時に生理が始まったり、食べ過ぎで胃腸に負担がかかっていたこともあり、免疫が下がったのでしょう。

次の日になると、節々が痛み始めました。「あー、これは熱が出るやつかなー。」と思ったので、早速植物を使って対処を始めました。 まずはペパーミントとユーカリを使った吸入です。

吸入は私が小さかった頃から風邪を引くと必ず行っていた風邪対策で、先週パートナーが風邪を引いた時にもとても効果的だったようです。熱湯をボウルに入れ、そこに喉や鼻の風邪に良いエッセンシャルオイル(ティートリー、ペパーミント、ユーカリ等)を1-2滴ずつ入れ、目に入らないようにタオルで覆い鼻と口で呼吸をします。熱気が来なくなるまで吸入をしたら、ボウルごと部屋に置いておくといい香りが広がります。 次にセージのハーブティーです。

セージは万能のハーブとされ、私もホルモンの不調や風邪、消化不良など様々な場面でお世話になってきました。今回も不調を感じ始めた時点でまず飲んだのがセージ。特に微量含まれるセージの精油には殺菌作用の強いものもあり、冷ましたハーブティーはうがいにも使うことができます。苦味が苦手な方はハチミツを入れてもいいでしょう。 そして頭痛にはペパーミントのエッセンシャルオイルです。

今回は頭痛も強かったため、寝る前にこめかみの部分にペパーミントオイルを塗って寝ました。頭痛の際には私は必ずこのオイルを使うのですが、香りも良く痛みがスーッと和らいでいきます。(肌の弱い場合はオイルで希釈して塗ります)

本格的な風邪対策はこのくらい。結局1日目は猛烈な関節痛と生理痛(生理痛と関節痛や炎症を起こす物質はプロスタグランジンと言う同じもの)、更に38度まで熱が上がってきたのですが、熱に対しては何もしませんでした。体が戦い終わるまでできるだけ自分の体の力を信じてサポートをし、後はホットハチミツレモンティーを飲んで寝れるときにしっかりと寝る。これだけです。

迎えた朝。熱は下がり、体の痛みも嘘のようになくなっていました。正直自分でもびっくりしましたが、気分がずいぶん楽になっていたのです。油断は禁物ですが、改めて体は自然治癒力をきちんと持っているものなんだなと実感しました。

私自身はしっかりと休める環境だったから良かったものの、実際パートナーを見ていると、熱があっても、具合が悪くても仕事に出ている人や出なくてはいけない人もいます。そういう時に薬を飲んで熱を下げてでも仕事に行く姿を見ていると、果たしてこれでいいのか、と思ってしまいます。近年ではできるだけ熱は下げないように、ということは言われるようになってきていますが、具合が悪い時にはしっかりと治るまで休んでから復帰する、という社会の仕組みがきちんと前提としてあればいいなとに思います。後は、体を動かし、バランスよく食事をする、そして適切な時間にたっぷりと体を休めることができれば薬に頼らない生活が実現可能なのではないでしょうか。

皆さんも体に気を付けて、季節の変わり目をお過ごしください🌿

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

日本育ち、ウィーン在住の植物療法士。趣味カメラ、文章を書くこと。「自分たちの経験を書くことで一人でも多くの人をハッピーにしたい!」をモットーに発信中!

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