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皮膚について②  経皮吸収

こんにちは!Elisaです。

だいぶ気温も上がり、桜が咲いている地域も増えてきましたね。 私たちの生活しているオーストリアも暖かくなってきて、街中でいろんなお花が咲いているのを見かけるようになりました。

こちら、散歩をしている時に見つけた桜。

日本の桜が大好きな私にとっては少し物足りない感じがしますが、四季折々の変化を感じられることはとても嬉しいことでもあります。

さて、自分の経験から皮膚についての連載を始めて今回が2回目になりますが、前回の皮膚の構造に引き続き、経皮吸収について考えてみたいと思います。

私たち、特に女性は、思春期を迎える頃からお化粧をすることに興味を持ったり、肌をきれいに保ちたいという気持ちから様々な化粧品や保湿材を使うようになります。私も自分の経験を振り返ってみると、丁度中高生になった頃から保湿を始め、少し眉毛を整えてみたり、マスカラを使ってみたりと、それまで何もしてこなかった肌に手を加え始めたことを覚えています。ファンデーションを塗ることはほとんどしませんでしたが、その頃から乾燥しないようにとせっせと保湿剤は使っていました。この頃は皮膚に触れたものや塗られたものが体に吸収される、などということは一切考えたことがなく、素材も選ばずただ見た目のことだけを考えていたのかもしれません。

しかし、高校生の時から顔に使い始めたステロイド軟こうの離脱を経験した際に、いかに皮膚が塗られたものをたくさん吸収しているのかということを目の当たりにしました。

前回の皮膚構造の部分で少し触れましたが、何層にもなっている皮膚の2番目の層である真皮には、血管やリンパ管が通っています。つまり何か塗られたものが吸収されると、場合によっては血管やリンパ管を通じ、時間をかけて体中を巡ってしまう可能性があるのです。これを始めて知った時には、私も衝撃を受けました。

しかし、この経皮吸収は体の皮膚の部位によって吸収率が全く異なります。

これは腕の内側の皮膚を1とした時の吸収率です。例えば厚いかかとの皮膚の吸収率は0.14倍。それに対して粘膜である性器は何と42倍もの吸収率があるのです。また、経皮吸収された有害物質は代謝されにくいとも言われているので、皮膚に触れるもの、塗るものに対しては食べるものと同じだけ、もしくはそれ以上に気をつける必要があることがよく分かります。

次回からは私の脱ステロイド体験談を写真と共に少しずつお話ししていきたいと思います。私自身長いこと皮膚の問題に悩まされる中で、外的要因、内的要因など様々な方向から考えてきました。同じように悩んでいる方がいましたら、少しでも参考にしていただけたら嬉しく思います。

では今日はこの辺で!Karinにバトンタッチです。

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この記事を書いた人/Autorin dieses Artikels

日本育ち、ウィーン在住の植物療法士。趣味カメラ、文章を書くこと。「自分たちの経験を書くことで一人でも多くの人をハッピーにしたい!」をモットーに発信中!

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