皆さん、こんにちは!Elisaです。
今回は、2週連続で私の投稿になりますが、少々お付き合いくださいませ!
5月も中旬に入り、暖かくなるのかなーと思いきや、ウィーンは15度くらいの比較的涼しい日が続いています。一日の間でも雨が降ったり、日が出たり、突風が吹いたり。もう少し安定してくれるといいのですけれどね・・・。
さて、日本を離れてから既に13年。度々一時帰国をしているものの、生活の拠点はすっかりウィーンになりました。とは言いつつ、郷愁を感じることはやはりあるんですよね。特に18年間過ごした信州の自然は今でも大好きです。

これは実家の近くから見える八ヶ岳。季節の変化と共に、毎回美しい装いを見せてくれます。
そして今回ご紹介したいのが、我が家に訪れた様々な蝶々です。私は写真を撮るのが好き(完全にアマチュアですが・・・)で、庭に咲いているブッドレアという花に集まる様々な蝶々の写真を撮りためてきました。
まずはこちら、「アカタテハ」です。
私は昆虫と特別仲が良いわけではなく、詳しいこともないのですが、亡くなった祖母がチョウが好きだったのと、写真を撮るなら種類も知りたいと少しずつ調べるようになりました。

アカタテハはオレンジ色の翅に黒い斑点のある、タテハチョウの一種です。春から秋に見られ、翅の裏と表のカラーに大きな違いがあります。タテハという名前は、翅を立てて止まることに由来しているそうです。この瞬間は翅が立っていませんが、丁度開いて模様がきれいに見えていますね。
続いて、もう一つタテハチョウから「キベリタテハ」です。

我が家では一度しか見たことのない蝶ですが、名前の通り縁が黄色く、内側がエンジ色のベルベットのような翅をしています。美しいですよね。全く昆虫の知識がない私ですが、夏に生まれたチョウは1か月ほどの寿命、秋に生まれたものはそれより長生きで、越冬するそうです。そしてこのキベリタテハは何と、成虫のまま越冬するんですって。ちょっとびっくり。更に通常は腐った果実や樹液から栄養をとると言われていますが、どうしたのでしょう。この時は思い切りブッドレアに止まってくつろいでいる様子。日光浴をしていたのかもしれませんね🌞 続きまして「ヒョウモンチョウ」です。

名前の通り、ヒョウ柄のような模様が翅にあることからヒョウモンチョウと呼ばれています。これもタテハチョウ科に属するそうで、この写真では翅を立てていますね。雄と雌で模様が少し違い、黒い部分が多い方が雌。なんと毒を持つスジグロカバマダラというチョウに似せることで身を守るそうなのです。ということは、この写真のヒョウモンチョウは雄ですかね。
次は「クジャクチョウ」です。

これは日本とオーストリアで1回ずつ見たことがあります。クジャクチョウもタテハチョウ科に属し、クジャクのような美しい翅の模様を持っています。ちょこっと青っぽい目玉模様が何とも言えませんね。こういった色や模様は敵から身を守るためだと言われていますが、自然が作り出すものにはやはり、2つとない美しさがあります。
ここでシジミチョウ科の「ベニシジミ」を見てみましょう。

少し模様がアカタテハと似ているベニシジミですが、シジミチョウという名前の由来は、大きさや形がシジミという貝に似ているからだそうです。確かに言われてみれば分かる気がしますね。オーストリアでも見たことがあるな、と思っていたのですが、どうやらユーラシア大陸にも多くいるそうです。春から秋まで見ることができ、翅の裏側は灰色をしているのが特徴です。 最後に毎年家の庭にやってくるアゲハチョウを紹介したいと思います。
まずは「クロアゲハ」と「カラスアゲハ」。


アゲハチョウは祖母が大好きだったチョウの一つ。アゲハチョウは大きいことでも有名ですが、アゲハという言葉は蜜を吸う時に翅を「揚げて」いる様子(高いところに位置させること)から名づけられたそうです。こうして調べてみると、とても興味深いですよね。実はクロアゲハとカラスアゲハの見分け方が今一分からなかったのですが、クロアゲハは翅が真っ黒であるのに対し、カラスアゲハは光が当たると青っぽく光る鱗粉があることが違いだそうです。ということで写真上が「クロアゲハ」で写真下が「カラスアゲハ」ですね。蜜を吸っている時にはずっとパタパタと翅を羽ばたかせていて、なかなか写真を撮るのが難しいのですが、ひとたび撮った写真を見てみるとこんな美しい模様が見えて、とても幸せな気持ちになります。
では最後に「キアゲハ」で締めくくりたいと思います。

実は私の中で一番気に入っている写真です。普通のアゲハとキアゲハの違いは、名前の通り黄色が多いことです。そしてアゲハよりも大きいそうです。幼虫の時にはハーブ系の葉を食べる用で、チョウになってからの寿命は何と2週間ほど。とても短く、次への命を繋げながら毎年訪れてくれるのでしょう。様々な色が斑点として見られる翅がとてもきれいですね。
いかがでしたでしょうか。チョウ一つをとっても実にいろんな種類があって、自分でも改めて面白いなと感心してしまいました。これも信州の空気がきれいで、自然が豊かだからなのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
☆写真の無断使用・転用は固くお断りします。


コメント/Kommentare