こんにちは!蒸し暑い夏、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
夏休みシーズンのヨーロッパは、民族の大移動かのようにいろんな国の人々が旅行に出かけていきます。ここオーストリアは治安が良い国の1つでもあるため、特に夏は毎年たくさんの観光客が訪れます。その目的は観光地であったり、食事であったりと様々ですが・・・。
その中でも首都のウィーンで有名なものの1つがカフェハウス文化☕これを目的にしている人も結構いるのではないでしょうか。
「ウィーナーカフェ」という言葉もあるように、ウィーンのいわば名物的存在でもあるんですよね。私もウィーンに来た当時は、古いカフェハウスを回るのが習慣になっており、おそらく有名どころは全て巡った気がします。

ウィーンのカフェハウスの伝説には諸説ありますが、一説によるとその始まりは17世紀末にさかのぼります。その当時トルコ軍による第二次包囲戦が行われ、オスマン帝国はウィーンを征服しようとしていましたが、あえなく失敗に終わりました。そしてこの包囲から解放されたときにトルコ軍の置き土産としてコーヒー豆の入った袋が見つかり、それを使って最初のカフェハウスが開かれたということです。
その後カフェハウスは詩人や作曲家などのコミュニケーションの場となり、コーヒーだけでなくおいしいケーキも楽しめる人気の観光地と少しずつ形を変えてきました。中でもウィーンに古くからあるカフェハウスは今でもそのスタイルを変えず、クラシックな家具に盛装をした店員がコーヒーを運んでくれます。
カフェハウスでの醍醐味と言えば、やはりおいしいコーヒーとケーキ🍰コーヒーにもいろいろな種類があり、Schwarzer(シュヴァルツァー=エスプレッソ)、エスプレッソと同量のお湯で割ったフェアレンガーター(Verlängerter)、エスプレッソに生クリームが乗ったアインシュペンナー(Einspänner)、そしてコーヒーにホイップミルクが乗ったウィーナーメランシュ(Wiener Melange)等々。 ショーケースから選べるケーキも色とりどり。ウィーンの伝統的なチョコレートケーキのサッハートルテ(Sacher Torte)やウィーン風リンゴパイとも言われるアップフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)に始まり、フランス風のおしゃれな洋菓子もたくさんあります。

私は特にこのアップフェルシュトゥルーデルが好きなのですが、パリっとした生地の中にはリンゴやレーズン、ナッツなどがふんだんに詰められており、そこまで重すぎずおいしくいただけます。

ウィーンのカフェハウス文化の中でもう1つ話題になるのが、コーヒーに必ず水がついてくること。これは、昔はコーヒー自体よりも水に価値があったため、特別なゲストにはその感謝の気持ちを表するためにお水を出していたことに由来しているそうです。そしてもう1つは、コーヒーには利尿作用があるため、水も一緒に出てくるということだそうです。
久しく行っていないカフェハウスですが、写真を見返していたらまた行きたくなってしまいました!
オーストリア、特にウィーンを訪れる際にはぜひ一度足を運んでみてくださいね。
次回のElisaの投稿はフィトテラピーについてのテーマです。お楽しみに!


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