こんにちは、Elisaです!
早いもので9月も後半に入ってきましたね。体調はいかがですか?
ウィーンは気温が下がってきて、足の冷えすら感じるようになりました🥶秋の紅葉が楽しみではありますが、長い寒ーい季節の始まりまではもう少し待ってほしいものです・・・。
さて、前回フィトテラピーとの出会いについて少し触れたのですが、フィトテラピーとは何ぞや、という方もいらっしゃるでしょうか。日本語では植物療法と言いますが、ハーブやアロマを始め、漢方、森林浴、バッチフラワーレメディなど、実に様々なものがあります。
簡単に言うと、植物が身を守ったり、子孫を残すために作り出す成分を私たちの心身の健康のためにも利用する方法、という感じでしょうか・・・。

ハーブティーやエッセンシャルオイル等は最も知られたフィトテラピーだと思いますが、私も勉強を始めてからいろんな人体実験を行ってきました。人体実験と言っても、そんなに壮大なものではないですよ🌟どんな効果があるのかなー、ということを自分の体を使ってちょこっと試してみた、という感じです。
その中で一番感じたのは、植物のことをよく知り、上手に使うことでは本当にお薬になるということ。
例えば風邪引くかな、とか、少し体調悪いな、と感じた時に手に取るのがエキナセアのチンキ。冷蔵庫に必ず入れているのですが、これを不安に思った時に小さじ1を1日3回ぐっと飲みます。これが効くんですね!喉の痛みにおいてはほぼ次の日には治っています。

それからセージのハーブティーも必ず常備しています。これは食べ過ぎた時や胃の調子が悪い時、また風邪を引いた時に集中的に飲むのですが、飲むだけでかなりスーッとしてきます。セージは浄化のハーブとしても有名で、儀式的には焚いたりすることもありますが、今回夏にコロナにかかった時にもお世話になったハーブティーの1つです。
エッセンシャルオイルで言うと、やはりラベンダーはいつも持っています。よく使う使い方は火傷やケガの手当てですが、一度中耳炎になった時にコットンに1滴ラベンダーを垂らし、耳の入り口に突っ込んでおいたんですね。そしたら少しずつ痛みが和らいでいくのを感じました。

エッセンシャルオイルでもう1つよくお世話になっているのがクローブ。クローブは丁字と呼ばれ、オーストリアではリンゴのムースを使う時にスパイスとしてよく入れるのですが、オイゲノールという成分を豊富に含んでおり、殺菌作用や消化促進にも優れた性質を持っています。そしてこのクローブのエッセンシャルオイルですが、私は親知らずの抜歯の後、植物オイルで希釈したクローブオイルを綿棒で患部に塗布をしました。すると、痺れる感じがして痛みがなくなるんです。かなり強い成分を含むオイルなので、必ず希釈することをお勧めしますが、風味もよく痛みが治まるということで、このオイルにはかなり助けてもらいました。
このように植物の性質を理解する中でいろいろと試してみると、素晴らしい効果が見えてくるわけです。しかしその反面、使い方を間違えたり自分の体質を熟知していないと、逆に心身の負担にもなり兼ねない、ということを実感する経験もありました。
ハーブには女性ホルモン様作用を持つものも多くありますが、生理が少し乱れた時にプロゲステロン様作用のあるチェストベリー、レディースマントルというハーブと、エストロゲン様作用のあるラズベリーリーフというハーブを中心にお茶として飲み始めたんですね。約1-2か月くらいで安定してきたのですが、その後も何か月も飲み続けていました。すると4か月くらいを過ぎた頃から中間出血が起こり、その後それまで皆無だった生理痛も始まり、夜中に眠れないほど強くなってしまったのです。自己判断で、きっともう少しハーブの効能を強くした方がいいのだろうと、チェストベリーの濃縮カプセルを飲み始めました。しかし良くなることはありませんでした。

そして半年が経った頃、オーストリアで植物を主に扱う産婦人科を訪れ、自分の飲んでいるハーブの話をしました。そこで先生がした提案が、一度飲んでいるものをやめること。特にチェストベリーが私の体に合わない、もしくは強すぎるという可能性もあるとのことでした。インターネットでいろいろと読んでみると、バランスがそこまで乱れていない人や長期的に継続して飲むことで、逆に生理周期を乱すこともあるということが分かりました・・・。
そこで飲んでいるものを全てやめてみました。すると1-2か月くらいで不正出血が収まり、段々に痛みもなくなっていきました。現在は何も飲んでいませんが、生理は軽くなり痛みも何も感じなくなりました。
これは私にとって、今後の考え方にも大きな影響を及ぼす出来事となりました。1つのことに心酔し過ぎてしまい、客観的に自分のやっていることが見えていなかったのかもしれません。何事もそうですが、分からなくなった時には一歩下がって落ち着いて自分を観察し、プラスをすることだけでなくマイナスをしてみることも大事だということですね。ある意味では植物が本当に体に「効く」ということも確かめられたので、とても良い経験になったと思います。
それから本やインターネットでも「何に効く」「何が良い」という情報がたくさん手に入りますが、あくまで1つの情報であって必ずしも自分にそれが合うとも限らないわけですね。情報に溢れた社会だからこその難しさでもあるのかもしれません。
考えることの多い日々ですが、植物の恩恵を上手に、そして大切に得ながらまたその面白さを発信していければと思います。
それではまた次回⭐


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