皆さんこんにちは、Elisaです!
暑さ厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
7月の頭には同じくヨーロッパに住んでいる2番目の姉がウィーンに遊びに来てくれて、久々に家族の時間を過ごしました。とはいうものの毎日36℃くらいになり、みんなバテバテ。ベイビーがお腹にいる一番上の姉にとっては特にしんどい毎日だと思います。
さて、今回は少しウィーンを離れてマリアツェル(Mariazell)というオーストリアでも有名な観光地に行ってきました。マリアツェルはシュタイヤーマルク州にある歴史のある町で、巡礼の地としても知られています。ウィーンからはマリアツェル鉄道にアクセスできる駅まで車で1時間行き、その後鉄道でゆっくりと更に1時間かけて目的地へ向かいました。

こちらがそのマリアツェル鉄道。私たちが乗車したラウベンバッハミューレ(Laubenbachmühle)駅は木造建築の美しい駅で、鉄道に乗るとマリアツェルまでの美しい景色が大きな窓から一望できます。電車の大好きなかわいい甥っ子と会話をしていたらあっという間に終点。
ここで少しマリアツェルの歴史をご紹介しましょう。始まりは1157年に遡ります。マグヌスというベネディクト会の修道士が、この地で福音を説くためにリンデンの木に彫られた聖母マリア像を持ってやってきました。そこまでの道のりは岩で塞がれていたのですが、この像を置くと岩が開き通ることができるようになったという伝説が残っています。そして彼はその地に聖職者のための小さな小屋”Zell”(ツェル)を建て、これが現在のマリアツェル(Mariazell)になりました。 そのマリア像は後ほど紹介するとして、まずは少し町を見てみましょう。

マリアツェルはオーストリアの民族衣装やクリスマスによく食べられるジンジャーブレッドのレープクーヘン(Lebkuchen)が生産されている町としても有名なんですね。小さいお店が立ち並んでいて、観光も楽しめます。
私にとっては二回目のマリアツェル観光ですが、今回はロープウェイに乗って山の上まで行ってきました。

ロープウェイからは夏の青々とした木々の中に町がとても美しく見えます。標高約1270mの頂上に着くと気温が一気に下がり、寒いと感じる瞬間も。
2019年の秋に訪れた際は全く知らなかったのですが、頂上には子供も大人も楽しめる自然のテーマパークがあります。

人間の昔の生活の様子を見たり、自然の中を小さな電車で走ったりと、久しぶりに思い切り楽しむことができました。
そして再びロープウェイで山の麓に戻り、マリアツェルの目玉でもあるバシリカへ。バシリカは古代ローマで使われていた長方形の建築様式を意味する言葉で、キリスト教でも公認されたことで教会堂をこのように呼ぶようになりました。

マリアツェルのバシリカは14世紀から建築が始まったとされ、ゴシック建築とバロック建築が混合された大聖堂としても有名です。正面から見ると中央の天に向かって伸びる塔がゴシック式、そしてそのサイドにある2つの塔がバロック式になっています。

中に入ると豪華絢爛なイメージと同時に深い静寂を感じることができます。この写真の中央に小さく見えるのが、実は最初にお話ししたマリア像です。
そして特に印象に残っているのが見上げると一面に広がる圧巻の天井。

これまでにも様々な教会や歴史的建造物を見てきましたが、昔の技術の素晴らしさを感じると共に、裏にある莫大な富と権力を想像せずにはいられませんでした。それにしてもすごい!
最後に忘れてはいけないのがマリアツェルの有名な喫茶店ピアカー(Pirker)。300年も続くハニーレープクーヘンの老舗で、とってもおいしいケーキが食べれるんです。

前回訪れた時にはレープクーヘンのこってりとしたケーキを食べたので、今回はオーストリア風アップルパイのアップルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)をいただきました。甘さ控えめのリンゴを包んだ生地に粉砂糖が振りかけられていて、もうたまりません🥰
こうしておいしいケーキを満喫し、マリアツェルの旅は幕を閉じました。
オーストリアはウィーンやザルツブルグ等、有名な観光地だけでも十分に楽しめますが、首都を少し離れたところにも美しいところがたくさんあります。機会がある方はぜひ一度マリアツェルを訪れてみてくださいね。
観光と言えば前回のブログでKarinがヴェネチア旅行記を書いていましたね。ジェラートがおいしそう、と思いながら読んでいましたが、イタリア旅行の際にはぜひ参考にしてみてください!
長くなりましたが、今日もありがとうございました!
それではまた次回!


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